通商産業省の先輩でもあり、また育英会の先輩でもあり、そして国会議員でも先輩でもあられた尾身幸次先輩がお旅立ちになりました。
科学技術庁長官や財務大臣を歴任され、政治家としても多くの仕事を完成された先輩です。
初めてご挨拶させていただいたのは私が大学生時代でした。奨学金のOB会があり、当時政治家になりたての尾身先輩が来られていました。その全身から発せられるエネルギーの大きさに、学生ながらすごい人がいるものだと思ったのを今でも記憶しています。
また私が参議院議員になってからも科学技術政策を中心にご指導いただきました。
特に科学技術基本法を作るときには中心となって動かれました。そして沖縄科学技術大学院大学の設立においても大きなイニシアティブを取られ、沖縄科学技大学院大学は世界有数の研究大学院となっています。
政治家を引退された後もSTフォーラムなどを開催し世界の科学技術政策に関する賢人とのつながりを広げられておられました。
最近はお会いしていませんでしたが、通産省の後輩が空港で出会い尾身先生の元気さに驚いたと伝えてくれていました。
私は尾身先生は百歳まで生きられると思っていたので、今回の突然の訃報に驚きました。
もっと生きてくださり、日本の科学技術のために御貢献頂けると思っておりました。
これから日本は再び技術立国として成功させなければなりません。
通商産業省の後輩としてまた育英会の後輩として科学技術を基盤とした日本の再興を進めていきます。
尾身先輩のご冥福を心からお祈りいたします。