岸田総理大臣の前で

国会図書館の機能を一部が訝し漫画、アニメ、ゲームといった日本の文化資産も保管するMANGAナショナルセンター(メディア芸術ナショナルセンター)と、熊本県合志マンガミュージアムや、京都マンガミュージアム、そして明大の漫画博物館や、秋田県横手市の漫画博物館など、をネットワークで結ぶメディア芸術ネットワーク、の実現と強化について力強く訴えさせてもらいました。

 

 

メディア芸術ナショナルセンターについては議員立法をすでに作っており。あとは国会で成立させるだけの段階に来ています。しかしながら全党の完全な合意までには至っておらず、法案を成立することができません。すでに2年の月日が過ぎようとしています。なんとかこの国会で成立させるべく3人のサイン会で閣僚というよりも、国会議員の仲間に訴えをさせてもらいました。

 

また地域で漫画やアニメゲームを保管していく活動がすでに動いています。熊本県合志マンガミュージアムや、京都マンガミュージアム、そして明治大学の漫画博物館など地域において日本の文化資産を保管する活動がネットワーク化されつつあります。実際に現場に赴き声を伺うと、すでに漫画やアニメの保管スペースが無くなっていることや、多くの漫画やアニメなどの資産が廃棄されたり、海外に流出していなどと聞きます。このような状況に対応すべく政府の予算措置を増やし地域の漫画、アニメ、ゲームといった日本の資産を守るための活動を支えていくことを提案しました。確実に予算を増やし、地域の文化資産を守る活動を支えていきます。

 

以下、議事録です。

 

〇藤末健三君

パネルの七でございますが、MANGAナショナルセンターについてお話ししたいと思います。漫画、アニメ、ゲームといったメディア芸術において、アーカイブネットワークは、グローバル化の中で将来に向けた文化の資産化に必要なものであります。是非とも予算を拡充し、全国区のネットワークをより強固なものにするとともに、超党派のMANGA議連が進めていますMANGAナショナルセンターのような、この図にありますような、世界に開かれたメディア芸術に関わる人材育成やアーカイブの拠点形成が必要と考えますが、文部科学大臣の御見解をお聞かせください。


○国務大臣(末松信介君)

お答え申し上げます。藤末先生御指摘のとおり、漫画の原画、アニメのセル画など、貴重な作品資料の収集、保管、利活用の推進に当たりましては、メディア芸術に関わる人材育成や所蔵館等のアーカイブ拠点の形成がもう喫緊の課題でございます。そのように認識をいたしております。文部科学省では、産学官のネットワークの下でこうした様々な問題に取り組む事業を行うとともに、各所蔵館等におけるアーカイブ化への支援であるとかデータベースの整備等を行っておりまして、令和四年度予算案でも拡充を図ったところでございます。前年度が四億七百万円で、今回四億一千四百万円で若干なりとも上がってございます。今後とも、国立美術館、国立映画アーカイブのノウハウを活用しながらしっかりと取り組んでまいりたいと思います。先生がメディア芸術ナショナルセンターのこの設置に向けて議連でお力添えいただいていること、心から敬意を表したいと思います。


○藤末健三君

どうも本当にありがとうございます。今、漫画やアニメというのはもう浮世絵みたいな感じになっていまして、江戸時代の末期に、明治時代の初期に浮世絵はほとんど海外に流れていった。漫画とアニメもどんどん海外でも売上げも増えていまして、今きちんと国が保管しなければ恐らく海外に流出するんじゃないかという懸念もございますので、是非、文部科学省、文化庁が中心となって進めていただきたいと思います。