私が法案立案段階から携わっていた「プロバイダ責任制限法の一部を改正する法律案」が、本日参議院本会議において、全会一致で可決、成立しました。

 


この法律では、ネット上の誹謗中傷で苦しむ方々を泣き寝入りさせないため、「新たな裁判手続」が創設されます。

具体的には、現在ネット上の匿名の加害者(発信者)を特定するには、2段階の裁判手続を別々に経る必要があるのを、「ひとつの手続」で行うことを可能にします。
一見地味な改正のように聞こえるかもしれませんが、内部で検討に関わった立場から言うと、継続性・保守性が重んじられる司法の世界で、これだけ利用者目線を徹底した改革が1年足らずの期間で実現できたことは、とても画期的なことです。

副大臣時代に一緒に仕事した仲間たちがいる総務省の皆さんや法務省の皆さんのご苦労に心から敬意を表します。

(総務省の法案担当者(写真左)は、私の副大臣時代の秘書官です)


もとより、加害者の特定を追求するあまり、適法な表現活動が圧迫されることはあってはなりません。「被害者救済」と「表現の自由」が調和し、個々人が活力と創造力を遺憾なく発揮できる社会が実現されるよう、引き続き政府と連携していきます。