少し前になりますが、12月13日にアメリカにおいて、ソニーインタラクティブエンターテイメント(SIE)・任天堂・マイクロソフトが、ゲームの安全性向上に向けた共同声明を発表しました。
この共同声明が、ゲームに関する過剰な自主規制にならないかと懸念する声をいただきましたので、早速、政府関係者からヒアリングを行い、どのような主旨で出されたものなのかについて確認しましたので、ここに本方針発表の背景などを伝えさせていただきます。
本プロジェクトは、家庭用ゲーム機のUS法人3社共同(SIE、Nintendo、Microsoft)で取り組んでいるプロジェクトになります。
アメリカにおいて、ゲームのルートボックスや課金システム、オンラインゲームの長時間プレイ、WHOが国際疾病分類に「ゲーム障害」を追加するなど、特に未成年者に対してのゲームに関する社会問題が大きく取り上げられてきています。
このような背景もあり、数年前に3社で「Good Gaming Initiative」という名のプロジェクトを立ち上げ、アメリカ国内での業界でゲームの安全性の向上に関する研究や関連技術開発、啓発等々横断的な取り組みを進めている状況です。
今回は、その理念となる「Safety Principles」を3社合同で発表し、ユーザー、特に未成年者が安心してゲームをプレイできるよう、ゲームの安全性向上に対する取り組みを推進することを国際社会に対して宣言を行ったという状況です。
理念そして取り組みは、グローバル共通のものでもあるため、SIEは日本においてもアナウンスをしました。
なお、下記のとおり、任天堂とマイクロソフトは英語のみの公表です。
日本でも業界としては、研究会を開催するなど、ゲーム依存に取り組んでいるところであり、日本の研究成果をアメリカに伝えるとともに、このようなアメリカの取組をうまく取り込みながら、日本における対策を講じていくとともに、過剰な自主規制にならないように業界関係者などとも連携してまいります。
●SIE
https://www.sie.com/jp/blog/2020/12/15/shared-online-safety-principles/
●任天堂
https://www.nintendo.com/online-safety-principles/
●マイクロソフト
https://www.xbox.com/en-US/community/for-everyone/responsible-gaming/safety-principles