7月30日

オクスフォード大学インターネット研究所(Internet InstituteProf. Vili Lehdonvirtaとの打ち合わせ

 

インターネット研究所を訪問し、インターネットを社会科学の観点から分析するProf. Vili Lehdonvirtaとお会いして、ブロックチェーンやクリプトアセットが世界の経済や社会に与える影響を議論しました。

 

2時間以上議論を行う。主な概要は以下の通りです

① ブロックチェーンのアプロケーションは今後技術の進展とともに、発展するであろう。スマート・コントラクト(AIやブロックチェーンを使った分散契約管理)が発展する可能性が高い。政府は自らブロックチェーンを活用することに役割があるのではないか。

② 仮想通貨(Crypt Asset)は規制と技術のバランスが大切である。規制も政府ではなく技術コミュニティが作る方がベターである。

③ 仮想経済の世界ではTrust in Nation and Trust in Codeという政府から離れたネット上のコミュニティや技術への信頼をベースにした活動が生まれつつある。(キリスト教的にはこの概念「God vs Code」)。main stakeholders (miners/validators, business operators, protocol developersなど)が独自にプロトコールを作っているところに問題がある。

④ GooglefacebookAppleはサイバー上の大きなネットワーク/コミュニティを作っており、国の規制を離れ、独自の意思決定を行えるようになりつつある(ここは藤末のやや意訳)。

⑤教授の著書「Virtual Economy」の和訳を出すこととなった。本書の中国語の訳本はすでに出版済。