三浦しをん「舟を編む」がNHKでドラマ化され毎週観ていますが、話の中に「恋愛」の定義が取り上げられていました。

 

辞書で「恋愛」を調べてみると、

(Wikipedia参照)

広辞苑』では「男女が互いに相手をこいしたうこと。また、その感情。こい」

三省堂国語辞典』では「(おたがいに)恋(コイ)をして、愛を感じるようになること」

(私が大好きな)『新明解国語辞典』では、

第5版で「特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい、できるなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと」

第6・7版では「特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔いないと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと」

第8版では「特定の異性」が「特定の相手」に変更され、同性愛も包括するものとなっています。

広辞苑では「異性(男女)」と定義されるのに対し、三省堂では「おたがい」。

 

新明解では、第7版までは「異性」が対象であるのに対し、第8版からは「同性愛」まで含む広い定義に変わっています。

 

今後改定されたり、新しく世に出る未来の辞書では「恋愛」の定義は異性間だけでなく同性間も含まれることになるでしょう。

 

ところで最近、解剖学者で脳発生学の第一人者である友人からLGBT、とりわけトランスジェンダーが産まれる機序を詳しく聴く機会があり大変衝撃を受けました。

 

LGBT法案は3年後に見直しが行われる事になっていますが、私たち医学者や自治体が一般の方々に理解を深めるための啓蒙活動をすることが必要とされています。

 

次回からはときどきLGBTの発生機序をわかりやすくお届け出来ればと思っております。