先日↓

 

 

 

を読破し心理学の重要性を理解した。

 

それに影響を受けて今回は行動ファイナスの本を買って読んでみた↓

 

 

本の最初にこの本はプロの機関投資家向けであると書いてあるだけあって数式や金融工学が出てきてかなり難解だ。普通の投資家の人ではなかなか読み進められない可能性が高い。

 

心理学のことについて投資と結び付く内容があればと思ったのだが思いのほか心理学について書かれているところが少なかった。しかしながら読者の方にとてつもなく役に立つところがあったのでいつくか引用させていただきたい。

 

一般的に、投資家はどんな企業であっても市場で資金調達をする企業を懐疑的に見るべきだ。IPOや公募増資、転換社債、株式発行によるM&Aは、すべて投資家にとって悪い兆候である。

p257より引用

 

公募増資、転換社債などをする企業は株主の価値を下げる行為であり警戒する必要がある。優良な企業は利益が十分出ており増資などしなくても内部留保で賄えるはずだ。

 

 

暴落時において市場の底を勘案するには、過去の利益に基づく利回りと現在の債券(キャッシュ)の利回りをウォッチすればいい。

p188より引用

 

これはわかりにくかもしれないがとてつもなく非常に重要だ。私がわかりやすく伝えよう。暴落時に株を買うとしてどこまで下げるかわからない。そのときに株式の益利回りを見るとだいたい底がわかるという話だ。

 

故・山崎元氏がこの基準について解説していた。

 

 

簡単に言えば↓

 

7%→安い

6%→普通

5%→高い

 

となる。株式の益利回りをみれば市場が今現在、高いのか安いのかわかる。つまり暴落時はパニックに陥り慌てふためくが、株式益利回りに注目していれば7%を超えてきたらそろそろ底値だよ、ということがわかる。逆に5%より下に下がってきたら株価が高値圏で推移しているため注意が必要だということに繋がる。

 

ここでさらに私なりの基準を付け加えたい。

 

8%以上→非常に割安。全力で買え!

4%以下→非常に高値。投資せず資金を回収しろ!

 

ちなみに今のアメリカ市場は4%で10年国債利回りと同等でありバフェットは資金を3年間も回収し続けている。

 

読後の感想なのだが心理学の知識を深めることよりも実利的に役立つ指標を得ることができた。かなり専門的で内容が深いがこういう本を読まなければ真に役立つものはなかなか発見できないような気がする。巷にある「ほったらかし投資術」、「1年で億り人になる」などのような本を読むより今回のような学術的な本を粘り強く読んでいったほうが得るものが遥かに大きいと感じる。