A君のようにそもそも文を読めない、苦手な子を鍛えるためにはどうすればいいか。
私が考える1番効果的な勉強法は「音読」です。
国語の第一歩は音読から始めましょう。
音読をさせることで、まず読めない漢字が明らかになります。
実は読めない漢字というのをスルーさせないためにも、声に出させましょう。
そして声を出すため、脳が能動的に動きます。
普段授業をポーっと聞いているような子は、脳を動かさないことに残念ながら慣れてしまいます。
(テレビをボーっと見ているのも同じですね)
声を出す事。それは考えさせる、脳を能動的に動かすための一歩目なのです。
後は読んでいるときの切り方で、意味を成している区切りを理解出来ているか確認が出来ます。
例えば(学問のすすめより)
天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらずといえり。
この文を
天は 人の上に 人をつくらず 人の下に 人をつくらず といえり。
こう区切るのが通常ですが。
天は人の 上に人を つくらず 人の 下に人を つくらずといえり。
という読み方をする場合、助詞の働きを理解出来ていないと分かります。
(これはおおげさですが)
要するにただ文字を追っているだけで、文が頭に入っていないことが分かります。
といった理由があり、私は音読を特にオススメしています。
(やはり小学校低学年で音読をたくさんやるのには理由があるんですね)
次は「じゃあ何を音読するのがいいの?教科書?」
とお思いになるかもしれません。
教科書ではなく、音読は音読でとっておきの教材があるので、次回ご紹介します。
続く