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宿題の英作文を発表していたら、
カタカナ英語がいつのまにか
イギリス英語に変化します。
 
動画はこちら

 【チャンネル名:言語の部屋】

 
このオフザケ動画は、狙ってはいないと思いますが、結果的に「日本人にはイギリス英語発音の方がマスターしやすい」と暗示しているように感じます。
 
リスニングでは、耳に入る機会が一番多いアメリカ英語を聞き取れることが重要でしょう。
 
しかし、スピーキングでは、もしかしたら、日本人はイギリス英語の発音をマスターしたほうがよいのかもしれません
 
理由は以下に示すように、カタカナ英語は、米国方言よりも英国純正英語のほうに少し近いことが多いからです。
 
以下、国旗は次の意味です。
 
🇺🇸:アメリカ英語
🇬🇧:イギリス英語
🇯🇵:カタカナ英語
 
カタカナ表記では英語音を正確には表現できないので、あくまで以下のカタカナ表記は参考程度に。(母音が20個近くもある英語音を母音が5個しかないカタカナで表記すること自体、どうしても無理があるからです。)
 
また、発音記号表記にも色々バリエーションがあるので、以下、異論、突っ込み所満載なことは承知しています。大目に見てください😅
 
■car
 🇺🇸:[kɑ:r] カーr  
 🇬🇧:[kɑ:] カー
 🇯🇵:カー
 
■water
 🇺🇸:[wɑdər] ワダr
 🇬🇧:[wɔ:tə] ウォータ
 🇯🇵:ウォーター
 
(注:米音の発音記号[d] は、母音に挟まれた文字「t」の米語特有のフラップ音を表しています。このフラップ音を表す発音記号がないので、皆様に分かりやすいように[d]で代用しました。ただし、これは正規な表記ではありませんので誤解なさらないでください。)
 
■from
 🇺🇸:[frəm] フラム
 🇬🇧:[frɔm] フロム
 🇯🇵:フロム
 
■teacher
 🇺🇸:[ti:tʃər] ティーチャrー
 🇬🇧:[ti:tʃə]  ティーチャ
 🇯🇵:ティーチャー
 
■hot
 🇺🇸:[hɑ:t] ハーットゥ
 🇬🇧:[hɔt] ホットゥ
 🇯🇵:ホット
 
■vitamin
 🇺🇸:[vaɪtəmɪn] ヴァイタミン
 🇬🇧:[vɪtəmɪn] ヴィタミン
 🇯🇵:ビタミン
 
■tomato
 🇺🇸:[təmeɪtou] タメィトゥ
 🇬🇧:[təmɑ:tou] タマートゥ
 🇯🇵:トマト
 
■top
 🇺🇸:[tɑ:p] ターップ
 🇬🇧:[tɔp] トップ
 🇯🇵:トップ
 
■ask
 🇺🇸:[æsk] エァースク
 🇬🇧:[ɑ:sk] アースク
 🇯🇵:アスク
 
次のような、英語音より米語音の方がカタカナ発音に近い例外もあります。
 
■can't (例外)
 🇺🇸:[kænt] ケァンートゥ
 🇬🇧:[kɑ:nt] カーントゥ
 🇯🇵:キャント
 
発音記号は同じ表記なのに、英米で発音が微妙に違うケース、例えば
talk[tɔːk] や
back[bæk] 
などもあり、実態は極めて複雑です。
 
イギリス英語にも下町の庶民発音から上流階級の発音まで色々あります。
 
オードリー・ヘップバーンが演じる下町娘の下町発音を上流階級御用達の発音RP(Recieved Pronounciation)に変える訓練を描いた映画『マイ・フェア・レディー』をご存じの方も多いでしょう。
 
発音矯正訓練は成功し、上流階級の社交場である舞踏会に下町娘が参加しても素性は、ばれませんでした。(先日、アマプラのレンタルで見たばかりです😅)
 
このように、イギリス英語の発音はピンキリなのですが、もし、日本人がマスターするなら英国BBC放送で使われているような標準イギリス英語がよいでしょう。
 
ただ、日本人がイギリス英語で話す場合、知っておくべきことが一点だけあります。
 
たとえ標準イギリス英語で話す場合でも、英国人以外には、やや「気取った印象」を与えてしまうことです。
 
例えば、米国人がイギリス英語を聞くと、一般的に少し違和感、不快感を持ちます。
 
ちょうど、日本の関西のプライベートな場面で、標準語を話す人物に関西人が覚える違和感に近いでしょうか。
 
ましてや、アジア人である日本人がイギリス英語で話した場合、カタカナ英語よりは聞き取りやすいものの、不釣り合いで奇妙な印象を与えてしまうかもしれません。
 
「自分は知的で上品」という上流アピールをする、鼻につくアジア人と誤解されるかもしれません。
 
もちろん、単に「英国での生活経験があるんだろう」と思われる可能性のほうが大きいでしょうけれど。
 
目指すものが
米語でも英語でも
とにかく素早く
カタカナ英語を
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