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【ピロシキチャンネル】

日本語を話せるロシア人女性のマリアさんから、日本人への真剣なお願いがあるそうです。

彼女のお願いは、以下の太字部分です。

私たちが日本語で
話しかけたら、
日本語で答えて
ください。英語で
答えられても、
私は英語を
話せません。

だそうです。敬語を交えた丁寧な日本語で道を尋ねたりしても、驚いて石のように固まってしまう日本人が多いそうです。

そして、日本語で話しかけられているのに、必死に英語で答えようとするのだそうです。

外国人を見ると、つい反射的に英語を話そうとする私たち日本人は、国際的な田舎者かもしれませんね。

ただ、私は例外的に、日本国内なら相手が外国人でも、いつも最初は日本語で話しかけます。

厚切りジェイソンの「Why Japanese?」のように、マリアさんは、日本人が英語で答える理由を理解できないと嘆いています。

外国人に日本語で話しかけられても、日本人が英語で答えようとする理由が分からないのでしょう。

その理由は、恐らく親切心からではないでしょうか。日本人のDNAに刻まれている、他人への気遣いである「おもてなしの心」からでは。

特に相手が白人の場合、英語ネイティブである確率が高いでしょうし、仮に英語ネイティブではなくとも、国際語である英語が通じる確率が高いでしょうから。

つまり、相手にとっての快適さに配慮してのおもてなしから、私たちは英語で答えてしまうのです。

「日本語を話すのは大変でしょう」という親切心からです。

ただ、「英語で答えることは、相手への親切心からだから間違っていない」との考えも100点満点ではないような気がします。

私たちがつい英語で答えようとする発想は、次の思い込みに基づいているでしょうから。

【たとえ片言の日本語を話す外国人でも、地球の僻地の日本語をスラスラと理解できるはずがない。】と。

これは、自身の文化に対する日本人の過剰な自己卑下意識でしょう。

あるいは、日本語を熱心に勉強してかなり日本語を話せる外国人が多いことに対する無知も一因かもしれません。

提案ですが、今後、外国人が日本語で話しかけてきたら、「私は日本語でコミュニケーションしたい」という意志表示だと解釈しませんか。

日本語、つまり、日本文化を尊重してくれることへの敬意と謝意を込めて、支障がない限り、日本語で答えることにしませんか。ゆっくりと丁寧な発音で。

却って時間がかかっても、日本語習得に努力している外国人の方々に協力してあげましょう。

マリアさんのお願い
( 12分50秒辺りから)

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