【出典:サマー先生と英会話!】

カタカナ英語からなかなか抜けられないのが多くの日本人英語学習者の悩みです。

一方、デーブ・スペクターさんなど、話している日本語の内容は高度でジョークも一流なのに、外国人風イントネーションが強いままで治らない外国人も大勢います。

通じない日本人のカタカナ英語と違い、デーブ・スペクターさんの日本語は通じているので全く問題ありません。強い英語訛りも単なる芸風、個性です。

当然、聞き取りでも母語に影響されます。母語に「h」の発音が無いフランス人は、「本田さん」と「恩田さん」との聞き分けが苦手です。

スペイン人は、「鈴木」と枯れ草の「すすき」との聞き分けが苦手です。

英語ネイティブは、英語の癖から、日本語の三音節の単語の中央にも必ずアクセントを付ける癖があります。
のように。

ですから、下のYouTubeに出演のDogenさんが言うように、日本語の「閉める」は中央のアクセントを付けても、たまたま正しいのです。
ところが、「開ける」には中央アクセントがなく、フラット(平ら)です。

ア→ケ→ル

【出典:Dogenチャンネル】

しかし、英語ネイティブの方は、日本人が日本語の癖でカタカナ英語を話すように、英語の癖で中央アクセントを付けて、


と発音してしまうそうです。

日本語の発音指導の専門家のDogenさんも、昔、日本語を勉強中だったとき、自身の「アル」の発音を日本人の先生に間違いだと指摘されても、なかなかその点を自覚できなかったそうです。

ご自身が「開ける」に中央アクセントを付けて発音していることを本当に自覚できたのは、日本人の先生に指摘されてから、やっと二週間後だったそうです。

三音節の単語に中央アクセントを期待する癖が付いているのが英語ネイティブの脳です。

その英語ネイティブの脳が日本語の三音節の単語「開ける」を聞いても、どうしても「アル」に聞こえてしまうのです。

日本人がカタカナ英語で話しがちな理由も、何十年もアイウエオの母音に慣れている日本人の脳の癖で、英語がカタカナ英語に聞こえているからなのです。

英語発音指導の専門家(Summer先生)と日本語発音指導の専門家(Dogenさん)との対決!



「Dogenさんは、日本に長年住んでいるので、何か日本人化しましたか?」とのSummer先生の質問に「私は来日前から元々、生まれつき日本人的性格で、米国社会に馴染めませんでした。米国の大学時代はほとんどの学生がパーティー三昧でしたが、私はパーティーは苦手でほとんど行きませんでした。むしろ来日してから米国人っぽくなりました(笑)」