通常の意味での「国際結婚」とは、国籍が違う二人の結婚を意味します。
文化背景が違うものどうしの結婚なので、色々な意味で同国人どうしの結婚よりトラブルが多いことが予想されるわけです。
しかし、たとえ日本人どうしの結婚でも、夫婦の文化背景が異なることは同じでしょう。
「文化」という言葉に対する私の個人的な定義は、「当然と思うことが一致している地域」または「当然と思うことが一致している時代」です。
同じ日本人どうしでも、育ってきた環境により、「当然と思うこと」つまり「文化」が夫婦間で大きく異なることは普通のことでしょう。
ラブラブの恋愛時代を終え、新婚旅行から帰ったら朝から晩まで同じ屋根の下で暮らすことになります。
そうなると、恋愛時代には思いもつかなかった文化衝突を色々経験するはずです。
「当然と思うこと」の不一致が頻発するからです。
結婚して初めて知った人も多いはずです。普通だと思っていた実家の習慣が、実は世間的には普通ではなかったことを。
新婚生活に対する甘い幻想を抱かないためにも、全ての結婚は国際結婚である、と最初から覚悟していたほうがいいような気がします。