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【このブログは、過去の記事を含めて、より読みやすくするために常時、推敲しています。】

 

【 2019年の記事

再投稿です。】

 

【 Alexandra Botez 】

 

上の写真の女性と「日本女性だけの幸運」という意味不明なタイトルの説明をする前に、下の国別ランキングを見てください。

 

クイズです。何のランキングか当ててください。ヒントは、日本が120位であることです。

 

括弧内の数字は、「表示されている人数」の各国の人口に対する割合(%)です。

 

■1位 インド 48,075人 (9.4%)

■2位 ロシア 45,610人 (8.9%)

■3位 フランス 40,932人 (8.0%)

■4位 スペイン 35,598人 (7.0%)

■5位 ドイツ 29,885人 (5.8%)

■6位 トルコ 17,815人 (3.5%)

■7位 ポーランド 15,271人 (3.0%)

■8位 イラン 14,618人 (2.9%)

■9位 ギリシャ 14,562人 (2.8%)

■10位 イタリア 3,458人 (2.6%)

■120位 日本 217人 (0.042%)

 

 

何のランキングでしょう???

 

ソムリエの人数?

 

フェンシングの選手数?

 

 

 

 

 

 

 

 

このランキングは、各国のチェス・プレイヤーの人口なのです。

 

家族や友だちどうしで時々チェスを指すだけの人は含まれていません。

 

各国のチェス団体で登録されていて、公式試合などに参加する会員数です。

 

各国の水泳連盟で登録されている水泳選手の数のようなものです。

 

上のランキングから分かるように、日本は、世界でも珍しいチェスの真空地帯なのです。

 

世界中の競技者人口が約6億人(将棋は約2千万人)であるチェスは、ゲームの王様と呼ばれています。


■将棋  : 約0.2億人

■囲碁  : 約0.6億人

■サッカー : 約2.5億人

■バスケ  : 約4.5億人

■チェス  : 約6.0億人


しかし、先進国のはずの日本で、殆ど誰もチェスを指していない(0.042%)、という不可思議な現象が起こっているのです。

 

喩えるなら、日本ではテレビ放送がない、というくらいの不可思議な現象なのです。

 

なぜ、このことが「日本女性だけの幸運」に繋がるのでしょうか?

 

【出典:CHESS DAILYNEWS 

より引用 】

 

以前の私のブログで、2024年のパリ・オリンピックでチェスが正式種目に加えられる可能性が出てきたことを紹介しました。 

 

その記事は → こちら です。

 

私たちの普通の人生では、自分が選手としてオリンピックに参加することなど夢物語です。確率は殆どゼロです。

 

水泳、陸上、バレー、レスリングなど、普通の種目では、素人がオリンピック選手を目指しても無理に決まっています。分厚い選手層に阻まれ、1mmも進めないでしょう。

 

しかし、日本女性に限り、そしてチェス競技に限り、普通の女性がオリンピック選手になれる可能性が大いにあるのです!

 

チェスの真空地帯の日本だからこそ、チェスの女子選手の層がとても薄い(人数が少ない)からです。世間では全く知られていないことです。

 

例えば、仮にパリ・オリンピックでチェスが正式種目に確定した場合、 開催国のフランス人の気持ちになってみましょう。

 

仮に各国のチェス選手の枠が5名だとしましょう。だとすると、フランス人がチェスのオリンピック選手に選出される確率は、「40,932分の5」です。

 

約4万人の中でトップ5まで登り詰めなければならないことを意味します。これは、凡人には殆ど不可能ということです。

 

私たち一般の日本人が水泳でオリンピック選手になることが不可能である、という普通の感覚と変わりありません。

 

なぜなら、日本では水泳が普通に普及しているように、フランスでは、 チェスが普通に普及しているからです。

 

だから、フランスでは、チェスで国内トップ5に入る難易度も、水泳で国内トップ5に入る難易度も、感覚的には大差ないのです。

 

ところが、チェスの真空地帯である不思議な国、日本に目を向けると事情が全く変わってきます。

 

世界のチェス人口の女性比率は、ざっくり言って約10%程度です。

 

だとすると、現時点での日本での女性チェス・プレイヤー数は、217人の10%ですから、日本のチェスの女性プレイヤーは、20名前後でしょう。

 

ですから、日本女性が2024年のパリ・オリンピックに出場するには、その20名の中でトップ5に入るだけでいいことになります。

 

誤解しないでください。この20名は、何かの予選を勝ち抜いて選抜された20名ではないのです!

 

日本水泳連盟に選手として登録されるには、当然、それだけの実力が必要です。

 

しかし、チェス真空地帯の日本でのチェスに関する事情は全く異なります。

 

世界チェス連盟(FIDE)に公認されていて、日本のチェス界を代表するのは、NCS (National Chess Society of JAPAN)という組織です。

 

この組織で会員登録されるためのチェスの実力に関する条件、基準は全くありません。

 

年間6000円の会費さえ払えば、どんな初心者も大歓迎されます。

 

チェスのルールを初めて覚えた翌日にも会員、つまり21番目のオリンピック女子選手候補になれるのです。

 

そして、必死に努力して、その21人の中でトップ5まで登り詰めれば、本当にオリンピックに出場できる可能性だってあるのです。

 

これはチェスが普及している普通の国ではありえない幸運です。


ただし、少ない人数の21人とはいえ、トップ5に近づけば近づくほど、強豪揃いなので、そこに食い込むことはそう簡単ではありません。

 

とは言え、4万人の中でトップ5に入らなければオリンピックに出場できないフランス人と比べれば、文字通り桁違いの幸運なのです。

 

オリンピック選手になれる名誉を金貨に喩えるなら、普通の国では、そんな金貨は道には転がっていません。

 

しかし、チェスの真空地帯である日本だけは違っています。

 

女性がオリンピック選手になれるという金貨が現在、石ころのように日本中に転がっています。

 

その金貨は誰にも見えないので、殆どの女性は、拾おうとすることもなく通り過ぎていきます。

 

ペリーの黒船来航による開国以降も、チェスだけは日本人の視界に一切入らなかったからです。

 

しかし、将来、チェスがオリンピックの正式種目になった場合、物珍しさから、日本でもやっと報道されるでしょう。

 

そんな報道が、世界標準のゲームとしてチェスが初めて日本人に紹介される歴史的瞬間になるでしょう。

 

それがきっかけで、日本女性のチェス人気にも火がつくはずです。

 

ワイングラスにも合い、お洒落で知的なチェスは、圧倒的に女性に似合うゲームだからです。

 

【出典:CHESS DAILYNEWS 

より引用】

 

タバコの煙が充満する部屋のお爺ちゃん達に人気があるのは将棋や囲碁です。女性に似合うゲームとは言えないでしょう。

 

外見だけではなく、内面のお洒落も忘れない女性にとって、チェスは最強の武器になるはずです。

 

また、たとえ英語を流暢に話せなくても、イケメン外国人とチェスさえ指せれば、親友になれるかもしれません。

 

緊迫の頭脳ゲームの静寂に言葉は不要だからです。

 

オリンピックでのチェス採用の報道を見てからチェスに関心を持っても、オリンピック選手になる夢は、もう手遅れです。

 

競争相手である日本女性のチェス・プレイヤー数が日本中で一気に増えてしまうからです。

 

今日現在、日本中に転がっている金貨も、その時点で一枚もなくなり、すっかり日本から姿を消してしまうでしょう。

 

ブームになってから行動を起こす凡人に幸運は訪れません。

 

金貨をこっそり拾うなら、誰もその存在に気づいていない今のうちです!

 

早い者勝ちです!

 

人生の秘訣は、大多数の人々が気づき始める前に行動を起こすことだからです。

 

そして、将来、あなたが選手として参加したオリンピック会場で、この記事のことを思い出し、大いに私に感謝してください!😅

 

【終】