主人にはまとまったお金が入るとわかったときに



趣味の物が自分の手が届くところにあると思い始めたのだろう。



ちょうど、その頃趣味の師匠に会った主人はその物の性能のことを師匠に事細かく説明していた。

もう既に情報収集はバッチリだったということだ。


かたや、私はネットでポチッとされてから入金までの3日間。ネット業者の定休日の関係から実質1日と数時間しか、考える時間がない。



もう、この時点で私の方が完全に時間的に不利な状況。


だから、私はその実質1日でこの65万円の物を購入するにあたっての誓約書を作ることにした。



下矢印下矢印下矢印誓約書の一部


金銭や女性(※1)問題により、妻 なごみに対して精神的苦痛・身体的苦痛を決して与えないこと。


※1 生物学的に女性と認められる人全て。


私は上記のことを誓約書に盛り込んだ

自分でも、よーくわかっていた。

趣味の物を購入するにあたっての誓約には、全くお門違いの条件を入れたことぐらい。



それでも敢えて入れた。

お門違いでも何でもいい。

私と息子の生活が主人の浅はかな女性問題で壊されるなんて、二度とゴメンだった。



寝る前にゆっくり見せようと思っていたのに、こんなときに限って仕事から帰って来てすぐに、主人はいつも開けない引き出しを開けてしまった。


「誓約書、もう見つけちゃったんだね。

ゆっくり確認して納得したら、署名と捺印お願いね。」


主人はろくに見もせず、サッサとサインと捺印をした。

サインと捺印後に


「生物学的に女性って、どういう意味?」


*署名、捺印した後に聞きます?


「【友達】も女性ってこと。

『あれは【女】じゃなくて【友達】だから。』って言われると困るから。


だから、そういう風に書いた。」


「って言うかさー、


俺、手は出してないかね!!何にもしてないから!


今(元カノとLINE)やってないでしょう!

これからもやらないし!


それなのに前のことを、あーいう風に書かれないといけない訳💢」


「今、やっていないことはわかってるよ。

でも、これからのことなんてわからないでしょう。」


「わかるよ!

これからもやらないし!


反省しているから、今はやってないんだし、これからもやらないんだよ!!


なんで物買うのに、これ誓約書に入れるかな💢


わざわざ蒸し返すかな〜💢


スッゲー嫌な気分!」


そして、最後に言い放った。

ものすごく意地の悪い顔と共に。


「まっ、せいぜいまた俺に嫌われないようにしな💢」



ん?ん???


『また俺に嫌われないようにしな💢』


私がこの言葉の意味を理解するまで、少し時間を要した。