出雲旅行のスケジュールで最優先に考えたのが大山に登拝することでした。
大山へ登るために出雲縁結び空港をパスして米子鬼太郎空港を選んだくらいです。
旅行の2日目は天気予報通りに晴れたので早朝から大山へ出掛けました!
今年最初の日本百名山への登山が〝鳥取県のシンボル〟大山です♪
大山は中国地方最高峰の山で、
北西側から見た姿は、富士山に似ていることから「伯耆富士」と呼ばれています。
また、古来より「大神岳」、出雲国風土記では「火神岳」と呼ばれ、
「神仏のおわします山」、「修験の山」と崇められてきました。
大神山神社奥宮、角磐山大山寺を中心に、最盛期には僧兵3,000人を擁していたという
大山寺旧境内一帯は国指定史跡にもなっています。
6月2日に山開きとなったばかりで天気も良く
当初予定していた夏山登山道入口近くの駐車場は満車で停めることができませんでした。
ここから少し下ったところにある博労座駐車場に車を停めてスタートしました。
大山町観光案内所の近くにある博労座駐車場(第4駐車場)に到着したのは
8時20分頃でした。天気は晴れ、気温は14℃、風はほぼ無風でした。
◆博労座駐車場(無料)
8時31分、正面に見える〝伯耆富士〟に向かってスタートしました!
古くから大山信仰の門前町であり大山登山の拠点となる大山寺参道を歩いて行きます。
◆御幸参道本通り(大山寺参道)
参道の通り沿いに足湯がありました。
◆大山火の神岳温泉足湯
佐陀川に架かる大山寺橋から大山の北壁を眺めることができました。
この橋を渡ると直ぐ左側に南光河原駐車場(無料)があります。
◆大山寺橋
この駐車場(無料)が夏山登山道入口に一番近い駐車場になります。
比較的大きな駐車場ですが既に満車となっていました。
◆南光河原駐車場(8時37分)
南光河原駐車場から一般道を少し歩くと左側に夏山登山道入口がありました。
ここから山頂まで約3kmの距離になります。
この辺りの標高は約760mですので山頂との標高差は約950mです。
◆夏山登山道入口(8時38分)
夏山登山道コースは最もメジャーなコースで山頂までの最短コースになっています。
登山道はしっかりと整備されており案内看板もこまめに設置されています。
◆夏山登山道
夏山登山道入口から7分程歩くと阿弥陀堂の分岐がありました。
この分岐を右折すると直ぐ近くに阿弥陀堂があります。
ここから大山の頂上までは約2.6kmです。
◆阿弥陀堂の分岐(8時45分)
大山寺に現存する寺院の中では最古の建築物になります。
◆阿弥陀堂(8時45分) ※重要文化財
夏山登山道には山頂まで合目案内板と標高案内板が設置されているので
何処まで登ったのわかります。一合目から整備された階段道を登って行きました。
◆大山一合目(8時50分)
大山は標高800m~1,300mのエリアに西日本最大のブナ林が広がっています。
そのブナ林の中を登って行きます。
◆大山二合目(8時59分)
標高案内板は100mごとに設置されていました。
◆標高1000m(9時00分)
どの画像にも登山者があまり写っていませんがかなり多くの登山者がいました。
◆大山三合目(9時06分)
◆大山四合目(9時13分)
駐車場から約50分で中間地点の五合目に到着しました。
◆大山五合目(9時20分)
五合目付近から北に視界が開け日本海と弓ヶ浜、米子平野が見えました。
◆五合目からの景色
五合目には山の神様が祀られています。
かつて山頂を拝むための遙拝所があり、大神山神社としての始まりと伝えられています。
◆山の神
五合目を過ぎたところで行者コースとの合流する行者谷分かれに到着しました。
山頂はこの分岐を右に進み約1.4㎞です。
◆行者谷分かれ(9時22分)
行者谷分かれの分岐から少し登ると一気に視界が開け六合目に到着しました。
◆大山六合目(9時31分)
六合目周辺は平らに整備されており避難小屋もありました。
避難小屋の周辺には多くの登山者が休憩していました。
◆六合目避難小屋
避難小屋の前からは大山の最高峰である剣ヶ峰と第2峰の弥山(山頂)が見えました!
◆六合目避難小屋から剣ヶ峰と弥山(山頂)を望む
◆六合目避難小屋から三鈷峰を望む
六合目を過ぎてからは北側の視界が開けたままなので
時折り振り向いてはこの景色を楽しみ山頂を目指しました。
標高1400mの案内板を過ぎると正面に山頂が大きく見えて来ました。
ここから急な登りが続き岩場も増えてきました。
◆大山七合目(9時41分)
標高1500mの案内板の辺りから東側を望むと三鈷峰と剣ヶ峰が大きく見えて来ました。
西側を望むと雲が広がり中海の一部は見えましたが宍道湖は見えませんでした。
八合目までは急坂を登って来ましたが、ここからは整備された木道の階段を進みました。
◆大山八合目(9時54分)
八合目を過ぎると目指す山頂もかなり近くに見えるようになりました。
標高1600mの案内板を過ぎると綺麗なピンク色に咲いた高山植物を
登山者たちが撮影していたので私も仲間に入り撮影しました。
整備された木道を緩やかに登って行くと特別天然記念物に
指定されている大山キャラボクの群生が一面に広がっていました。
◆分岐(9時58分)
木道の途中に九合目があり、正面に山頂と避難小屋が見えて来ました。
◆大山九合目(10時01分)
ここから山頂までは約0.2㎞です。
◆分岐(10時05分)
頂上避難小屋には売店もあるようでしたが寄らずにそのまま山頂へ向かいました。
◆頂上避難小屋(10時07分)
頂上避難小屋から少し登ったところに山頂があり多くの登山者がいるのが見えます。
◆頂上避難小屋付近から山頂を望む
駐車場から約1時間38分で山頂に到着しました。
ここから剣ヶ峰や天狗ヶ峰などの縦走路は崩落の激しい所があり通行禁止になっています。
◆大山頂上(10時09分)
コース的には剣ヶ峰、天狗ヶ峰を縦走してユートピアコースから下山を
したかったのですが通行禁止になっているのでここで引き返します。
◆山頂から剣ヶ峰、天狗ヶ峰を望む
山頂(弥山)からは米子平野や弓ヶ浜、島根半島が眼下に見晴らせました。
◆山頂から北西方向(島根半島)を望む
出雲方面の雲が晴れ、八岐大蛇の神話で有名な山々が望めました。
◆山頂から西方向(松江方面)を望む
山頂はテラスデッキのようになっており休憩するスペースがありましたが
山頂の景色を撮影して直ぐに下山しました。
◆山頂(弥山)
登って来た登山道をそのままピストンで行者谷分かれの分岐まで下だり
そこから行者コースで下山する予定です。
◆下山開始(10時14分)
下山するときは多くの登山者が下から次から次に登って来たため
整備された木道の端によって道を空けたので思った以上に時間が掛かりました。
大山の主峰が並ぶ北壁の尾根は崩落が進んでいます。眼下に元谷が広がっています。
山頂から八合目まではこの素晴らしい景色を見ながら下って行きました♪
八合目を過ぎてからは学校の登山授業の生徒たちと遭遇し、次々に子供たちが
賑やかに登り過ぎるのを上で待ちながら六合目避難小屋まで下りて来ました。
◆六合目避難小屋(10時41分)
登りの時よりも登山者が大勢休憩していましたが
避難小屋の建物内に興味があり撮影して直ぐに下りました。
◆避難小屋の室内
標高1300mまで下りて来ると行者谷分かれの分岐に到着しました。
ここを右折して行者コースから大神山神社奥宮と大山寺へ向かいました。
◆行者谷分かれ(10時52分)
行者コースはメインの夏山登山道コースより道幅が狭く急斜面になるので
登って来る登山者は極端に少なくなりました。
◆標高1200m地点(10時54分)
ここから行者登山口まで約1.3km、大山寺旅館街まで約2.2kmです。
◆行者コース(10時59分)
樹林に囲まれた登山道を抜けると視界が一気に開け元谷に出ました。
大山の北壁と呼ばれる天狗ヶ峰、剣ヶ峰、弥山の屏風型の岩肌がそそり立つ山容は見事です。
◆元谷から天狗ヶ峰、剣ヶ峰を望む
元谷は石と岩がゴロゴロとしており岩にマーキングされた
赤い矢印に従って進み涸れた沢を対岸に渡りました。
すると林道に合流しました。
林道のところに元谷入口の案内板があり、そこから中学生?高校生らしき
団体の登山グループが登って行くのを待ってから下りました。
◆元谷入口(11時12分)
元谷入口から下りて来るとユートピアコースとの分岐に合流します。
◆分岐(11時21分)
分岐から更に下ると改修中の建物の裏手に出ました。
ここが大神山神社奥宮です。
ここは明治初期の神仏分離令が発布されるまでは、大山寺の本社(大智妙権現社)だった
ところになります。参拝をしてから御朱印をいただき境内を散策しました。
◆大神山神社 奥宮(11時23分)
大神山神社奥宮から石畳の参道を下って行くと金門へ行く分岐がありました。
◆金門の分岐(11時44分)
そのまま石畳の参道を下って行くと石鳥居があり
この鳥居を出た左側に大山寺の山門(仁王門)があります。
◆大神山神社 鳥居(11時49分)
大山登山の目的は日本百名山の1つを達成することと
大神山神社奥宮と角磐山大山寺へ参拝することです♪
◆大山寺(11時50分)
太古の昔から神が住む山と言われ、仏教伝来後、山腹に建立された大山寺は山岳信仰を
採り入れながら真言宗の信仰の地として多くの修行者が訪れました。
その後、大山寺は貞観7年(865年)に宗旨が改められ天台宗別格本山角磐山大山寺となりました。
◆大山寺 本堂
◆大山寺 参道
山頂からは大神山神社奥宮と角磐山大山寺を参拝&見学して周ったので
駐車場まで約2時間ほどかかりました。
天気にも恵まれ素晴らしい登山と参拝をすることが出来ました。
◆博労座駐車場(12時10分)
◆今回の登山ルート
・総距離 約7.8km
・累積標高差 登り:約1,057m、下り:約1,057m
◆大山周辺マップ
◆大山(日本百名山29座目)
鳥取県にある標高1,729mの山で中国地方の最高峰です。
角盤山(かくばんざん)と呼ばれる他、伯耆大山、伯耆富士、出雲富士とも呼ばれています。
日本百名山や日本百景にも選定され、鳥取県のシンボルとされています。