今年のGWは北海道芦別市にある実家へ帰郷し

年老いた両親の前で蕎麦を打ち、打ち立ての蕎麦を振る舞いました♪

 

私は1年で300日以上蕎麦を食べるほど蕎麦が大好きです。

その私が昨年9月から趣味で蕎麦打ちを始めました。

蕎麦打ちを始めようと思ったのには理由があります。

 

昨年夏に帰郷した際、80代半ばの両親と一緒に外食を何回か食べに行った時、

両親、特に母が毎回蕎麦を食べるのを見て少なからず驚きました!

両親は蕎麦のようにあっさりとした物が食べたいと言います。

私の実家のある芦別市には手打ち蕎麦屋は勿論のこと

美味しいと思うようなお蕎麦屋さんを知りませんでした。

 

◆芦別市街地

両親が食べていた蕎麦は、食堂や道の駅だったり温泉のレストランの蕎麦です。

蕎麦の風味もなければコシやノド越しの良さも感じないようなごく平凡な蕎麦です。

それまで私は東京で美味しい蕎麦を食べて満足していましたが

自分で美味しい蕎麦を打って両親に食べてもらいたいと強く思うようになりました。

 

そして去年9月から月1回の蕎麦打ち俱楽部に通い始めました。

11月にはDIYで自作の蕎麦打ち道具一式を揃えました。

蕎麦打ちの腕を上げて、GWに帰郷したときは私が両親の前で蕎麦を打ち

打ち立て&茹で立ての〝手打ち蕎麦〟を食べてもらうことを目標にしました!

 

そして今年のGWは両親に蕎麦を振る舞うために帰郷しました。

蕎麦打ち道具は最初から2セットを作り、事前に実家で打つ分を送りました。

蕎麦切り包丁だけは持参して実家に帰りました。

◆5月1日(水)羽田空港を出発

両親の前で初めて蕎麦を打つので失敗は出来ないと思い

何処産のどの品種の蕎麦粉にするのか色々と迷いながらも選んだのが

福井県越前市の増田そば製粉所から取り寄せた「石臼挽き 越前そば粉」の挽ぐるみです。

福井県越前産玄そば(在来種) 60メッシュです。

◆5月2日(木)蕎麦打ち(1回目)

つなぎ粉は長野県小諸市の大西製粉から取り寄せた強力粉です。

打ち粉は蕎麦打ち俱楽部で購入した東京都練馬区の池田製粉所の胴撞蕎麦粉です。

蕎麦粉 500g、小麦粉(強力粉)100g、水 288g(加水率48%)を用意して

失敗をしないように外二八で打ちました。

蕎麦粉とつなぎ粉(小麦粉)は30目のふるいにかけてから

最初に8割ほど水を入れ、その後は蕎麦粉の状態をみながら加水していきました。

◆粉合わせ

蕎麦粉が大粒の塊になってきたら捏ね

表面が赤ちゃんのほっぺのようにツルツルになったところで円錐形に整えました。

水は280g(加水率46.6%)でへそ出しを終えました。

◆へそだし

円錐形の先を手でつぶし蕎麦生地を平たくしてから延し台の上にのせます。

◆地のし

手のひらで蕎麦生地を均等な厚さに押し延ばし丸く形を整えていきます。

ここから延し棒(麺棒)を使って蕎麦生地を回しながら延ばしていきます。

まだ形が歪な円なのは腕が未熟な証拠です。

◆丸出し

四つ出しを経て蕎麦生地を1.5mm位の厚さまで均等に延ばしたいところですが

テーブルから延し台がはみ出し安定性が悪くこのくらいで延ばすのをやめました。

◆本延し(仕上げ)

本延しをしてから蕎麦生地を横から半分に畳み、

次に奥から手前に畳み、最後は手前から奥に畳みました。

まな板と蕎麦生地にたっぷりと打ち粉を掛けてから蕎麦を切りました。

◆蕎麦切り

母の好みは細い蕎麦、父の好みは中太の蕎麦と聞いたのでその通りに切りました。

中央の4束を中太切りにして、両側は細切りにしました。

右上の少量の蕎麦は余った分です。

蕎麦を打ち終わってから、早速、昼食に手打ち蕎麦を振る舞いました♪

両親に「お品書き」を見せて食べたい蕎麦を聞いたところ

二人とも「越前そば」とリクエストされたのには驚きました。

母には細切りの蕎麦を約45秒茹で、父は中太切りの蕎麦を50秒茹で

それぞれ大根おろしと鰹節、刻み葱と大葉をのせたのがこの蕎麦です。

創味のつゆを3倍に薄める時に大根のおろし汁で薄めました。

◆越前蕎麦(冷たい大根おろし蕎麦)

私は茹で時間を40秒にした「せいろ蕎麦」を食べました。

蕎麦生地の端を蕎麦刺にして上にのせて楽しみました。

薬味は北海道の山わさびを摺りおろし、大根おろし、刻み葱をつけました。

両親を前にして上手く蕎麦を打てたのが嬉しかったのですが

肝心の蕎麦の味が気になります。

蕎麦の繋がりも良く、コシ・ノド越し共に申し分のない美味しい蕎麦に仕上がりました。

本山葵を持参しましたが地元の山わさびをのせて食べました♪

ツーンと鼻を抜ける辛さが堪らず涙を流しながら食べました(笑)

3分の1ほど食べたところで大根おろしを入れて

辛味大根おろし蕎麦にして一気に平らげました。

3束分の蕎麦を茹でたので良い感じの濃さになった蕎麦湯(釜湯)ですが

この画像では色がわかりませんが蕎麦スープもしっかりと楽しめました♪

5月3日(金)のランチは前日の夜に埼玉から妹も帰郷し、

ランチは4人分の蕎麦を作ることになりました。

母と妹のリクエストを聞くと、冷たい「とろろ蕎麦」をつけ汁で食べたいと言うので

「とろろ」は別にして、薬味に本山葵と刻み葱をつけました。

◆とろろ蕎麦(つけ蕎麦)

父には私の自信作の「納豆蕎麦」を作りました!

納豆、しらす、大葉、ミョウガ、カイワレ大根、卵黄をのせ

よく混ぜてから食べてもらいました。

梅干しを別皿にして、後から梅干しも加えて味変を楽しんでもらいました。

◆冷やし納豆蕎麦(ぶっかけ)

私は「梅おろし蕎麦」を作りました。

大根おろし、梅肉、梅干し、大葉、ミョウガ、カイワレ大根をのせました。

今年の北海道は初夏のように暖かかったので冷たい蕎麦が美味しかったです。

梅肉が食欲をそそりました♪

◆冷たい梅おろし蕎麦(ぶっかけ)

蕎麦切りをした際に最初に切り落とした蕎麦の端(極太)も一緒に茹でて食べました♪

両親は極太の蕎麦を食べたことがないと言うのでそれぞれ分けて食べてもらいましたが

両親の好みではないようでした。

4束茹でたので良い感じの濃さになった蕎麦湯です。

両親も妹も「美味しい、美味しい」と言って食べてくれたのが嬉しかったです♪

今の自分が打てるベストの蕎麦の出来となり肩の荷がやっと下りました(笑)

5月4日(土)のランチは実家でバーベキューをすることになり

前日の夕方に札幌から弟家族が合流しました。

4日の午前中は父と弟がBBQの食材を買い出しに出掛けている間、

私は帰郷してから2回目の蕎麦打ちをしました!

 

弟家族は1泊をしてバーベキューの後に札幌へ帰るので

前日に還暦のお祝いをもらったので私の打った蕎麦をプレゼントするためです。

 

前回打った越前蕎麦の挽ぐるみが半分残っているのを使いました。

福井県越前産玄そば(在来種) 60メッシュです。

蕎麦粉 514g、小麦粉(強力粉)102g、水 296g(加水率48%)を用意し

今回も外二八で打ちました!

◆5月4日(土)蕎麦打ち(2回目)

粉合わせから徐々に加水して最終的に水は285g(加水率46.2%)で

円錐形に整えました。

◆へそだし

前回打った時と同じ蕎麦粉なので水分量はバッチリです。

◆地のし

手のひらで蕎麦生地を均等な厚さに押し延ばし丸く形を整えます。

ここまでは順調に進みました。

麺棒を使って蕎麦生地を延ばすのがまだ下手くそなので綺麗な丸型になりません。

◆丸出し

四つだしを終えてから蕎麦に仕上げるため約1.6mmほどの厚さまで延ばして畳みました。

◆四つだし

妹、義妹、姪など私が蕎麦を打っているところを見ていたので少し緊張しました。

蕎麦を切ってタッパに詰めたら終わりです。

◆蕎麦切り

今回も細切りと中細切りの2種類に分けました。

7束と少し半端の分(大盛の分)が出来ました。

弟家族3人分の細打ちの蕎麦をお土産用としてタッパに入れて渡しました♪

私が打った蕎麦7束の内、3束を弟家族に持たせたので

残った4束を私が帰る5日(日)のランチに食べるつもりでしたが

 

BBQの後に温泉へ行って家に戻り、お腹が空いていない状態で晩ご飯の話となり

近所の食堂や居酒屋に電話を掛けまくりましたが、

何処のお店も満席か休みとのことで外食難民になりました!

蕎麦が4束あるので私が蕎麦を作ることになりました(笑)

 

実家に帰ってから一度も温かい蕎麦を作っていないことを愚痴ると

母が「梅玉子とじ蕎麦」をリクエストしてくれました!

丁度良い大きさの器がなかったのでラーメンドンブリに入れました(笑)

◆梅玉子とじ蕎麦(温蕎麦)

父は「梅しらすおろし蕎麦」にしました。

温かい蕎麦も冷たい蕎麦も繋がりが良かったので弟に持たせた蕎麦も安心です。

薬味は梅肉、大根おろし、しらす、ミョウガ、大葉、カイワレ大根です。

◆冷たい梅おろし蕎麦(ぶっかけ)

妹は「とろろ蕎麦」をぶっかけで食べたいとリクエストしたので

薬味は無しで細打ちにした「とろろ蕎麦」を作りました。

◆冷たいとろろ蕎麦(ぶっかけ)

冷蔵庫にイクラが残っていたので

私は「イクラしらすおろし蕎麦」にして食べました♪

今回はぶっかけの蕎麦ばかりでつけ汁蕎麦は1度も披露しないで終わりました。

◆冷たいイクラしらすおろし蕎麦(ぶっかけ)

今回の帰郷の目的が両親に私の打った蕎麦を食べてもらうことでしたが

両親だけでなく、妹や弟家族にも振る舞うことができたのは素人の蕎麦打ちにとって

何よりも嬉しいこととなりました♪