以前にご紹介した茨城県常総市に鎮座する『大生郷天満宮』の続きになります。

大生郷天満宮の裏手に、平成14年(2002年)菅公御神忌千百年祭を記念して

天神公園の整備が行われました。

その天神公園に菅原道真の遺骨を納めた「菅原道真公御廟所」があります。

 

◆天神公園

◆御廟所

◆弁天池

公園の整備と共に新しく御廟が整備されました。

◆御廟

菅原道真の遺骨を納めたという墓所になります。

◆菅原道真公御廟所

◆鳥居建立記念の石碑

御廟所にある天満大自在天神は道真の神号(神様としての名前)になります。

菅原道真は、平安時代に活躍をした学者で政治家です。幼少期より文才に優れて

おり、勉学に励んで出世を重ねていきました。民衆や天皇からも信頼され、学者

の家計では異例ともいえる右大臣まで昇進しましたが、藤原時平に嵌められて

大宰府に左遷されると、無念のうちに死去してしまいました。

その後、疫病や日照り、醍醐天皇の死の他に「清涼殿落雷事件」が起こるなど、

次々に起こった異変は道真の祟りとされました。そして、その祟りを鎮めようと

各地に建てられたのが「天満宮」です。

また、稀有な才能を発揮した功績から「学問の神様」とされ、

「天神様」として現在においても信仰され続けています。

◆菅原道真公御廟所

その裏手に享和2年(1802年)に建立された古い御廟があります。

◆天満宮一千歳祭碑

◆菅公千百年祭之碑

御廟の奥に大黒社が鎮座しています。

◆大国社(大黒天)

◆厳島社(弁財天)

◆弁天池

この神池の畔に専用駐車場があり、坂道を登って行くと大生郷天満宮があります。

◆神池

神池の畔に恵比須社が鎮座しています。

◆恵比須社

◆大生郷天満宮(おおのごうてんまんぐう)

茨城県常総市大生郷町1234

【社格等】

村社

【ご祭神】

●菅原道真(すがわらみちざね)・・・天神様、学問の神様、平安時代の貴族・学者・政治家

【大生郷天満宮の由緒】

当天満宮は、延長7年(929年)菅原道真の第三子菅原景行によって創建されました。

景行は延喜3年(903年)2月25日九州太宰府に没した父・道真の遺言により、

家臣数人を伴い、遺骨を奉持し諸国を遍歴すること二十有余年、延喜4年(926年)

現在の真壁町羽鳥に一旦は祭祀するも、3年後の延長7年(929年)当時飯沼湖畔に

浮かぶ島(現在地)を、道真が永遠に鎮まり給う奥都城と定め、羽鳥の墳墓を廃し、

弟等と共に遺骨を奉遷し、祭祀されました。

日本各地に道真を祀る一万余社の神社がある中で、遺骨を奉祀し、遺族によって

創建されたのは当天満宮唯一であることなどから日本三天神の一社に数えられています。

当天満宮は、天正4年(1576年)、大正8年(1919年)と二度の火災で多くの

社宝・古文書などを失いましたが、現在「御鏡天神画」「御神酒天神画」「御南天神画」

「三十六歌仙画」「北野天神縁起絵巻」「十一面観世音菩薩画」などの茨城県及び

水海道市指定文化財を保有しています。

ご祭神である菅原道真は、天神大自在威徳天神と崇められ、「願うて叶わざるものなし」

とされ、「全能の神」とされ気宇広大の御神威を示され、特に「学問」「子育」

「人生教訓」「技芸」の守護神として、多くの人々に崇敬されています。

 

◆大生郷天満宮のブログ

◆大生郷天満宮周辺マップ

<参考文献>

・現地案内看板

・ウィキペディア