皆さまこんにちは
今日もお籠もり陰キャの独り言の
続きですよー。
町内会の役員をしていて
ひ弱な陰キャには耐えられない出来事。
そんな表現しちゃうと、物凄い凄惨なことが
起こったのか!!!
と想像してしまいそうですが、さに非ず。
起こったことだけを議事録のように文字にすると
「これのどこが耐えられないのか」と
疑問符でいっぱいになるところだが
打たれ弱いガラスのハートには「無理」なのだ。
以下、軟弱ガラスハートの言い分である。
私が役員になった頃というのは
ちょうど世の中がコロナでワタワタし出した頃と
丸被りで、人が集まる祭りや大会は全て中止に
なっていたので、自ずと町内会の行事も
軒並み中止になっていった。
そうなってくると、出てくるであろう
想定内の不満みたいなのが噴出する。
集めてる町会費はどうなってるんだ!
貯めておくだけなら返してくれ!減額してくれ!
など。
そこら辺はフレキシブルに考えたいところだが
原因はコロナなのである。
これから先ずーっと全ての行事をやらないってんなら
町会費については何かしら策を講じるべきだろうが
おそらくはここ2〜3年の話だ。
行事は中止になっているが、コロナが明ければ
また再開する。
そして2〜3年使わずに貯められた町会費は
近年そこらじゅうで起こっている災害のため
「防災予備費」という項目で眠ることとなった。
が、それでも返せ返せという人はいなくならないので
役員権限で防災目的の「消火器」を購入し
町会全戸に配る事にした。
まぁこれも喧々囂々と一部に言われまくったが
そこは強行突破した(きゃー)。
そもそも町会費も、返せと言われる程の
高額な金額ではないので、概ね感謝される結果となった。
「まぁ!こんなの頂けるの。ありがたいわぁ」と。
町会長と一緒に1件ずつ訪ねて行って
玄関先で
「コロナで行事が全部中止になってしまって
せっかくの町会費も貯まる一方なので、ここは一つ
こういう形でみなさんにお配りしようということに
なりまして…」ゴニョゴニョ。
もうほとんどのご家庭で「えー!ありがとう!」
という反応だったので、成功ではあった。
小規模な町会なのでそんなに膨大な戸数ではないのだが
1件ずつ説明して配るとなるとやはり時間がかかり
毎週末回って2ヶ月くらいかかった。
もちろん、役員も何人かいるので手分けして
2人1組になって配ったのだ。
そこで私は町会長とペアになったので、
玄関先での説明とかは全部会長にお任せして
私はその陰で消火器を持ってニコニコしている
役を担った。
この町に住んで20数年経つが、顔を合わせない人も
たくさんいる。
町会長はなぜだか結構みんなの顔を知ってるし
皆さんも町会長のことは知っている。
これが人望というやつかなぁ…とか思いながら
会長の脇でニコニコしていたのだが
あるお宅に行ったところ、奥様が出ていらっしゃって
「あら、まぁ。それはご苦労様。ありがとうね」
と労ってくれた。
そして横で消火器を持ってニコニコ黙っている私を見て
「こちらは?」と聞いた。
町会長すかさず「あぁー、知らんかったけぇ?
今一緒に役員やってもらっとる藤緒さんよ。
ほらあそこの○○さんちの向かいの…」と
にこやかに談笑する感じで説明していたのだが
その奥様なぜだか鋭い切り口で言い放った。
「知らんわー(めっちゃ真顔)」
2人して絶句だった。
「知らんかったかぁ……ははは」
町会長の乾いた笑だけが残った。
そんな言い方せんでも。
なんか一瞬にして色々な思いが巡ったが
最終的にはこれだった。
そんな言い方せんでもいいやん
確かに私には町会長みたいな人望もないし
そんなにどこにでも顔を出すようなフッ軽でもないし
私だって知らない人がいるんだから
そりゃぁ相手も私のことは知らないでしょうよ。
けど、仮にも相互扶助である町内会の役員を
やっていてだな、こうして休日を潰して皆さんの
お宅を回ってる人間に対して、それはないでしょうー
って話だよ。
そのお宅を去ってから町会長が言ったよ
「まぁ、あぁいう人もいるよね」って。
何となく私のことなんか知らないってのは分かってるから
「あらそうなのね〜?知らんかったわ。うふふ」
くらいを想像してたんだけど。
見事にぶった斬られて私は血を流して真っ二つになったさ。
で、思ったのさ。
「もうヤダ。こんな扱いなら辞めるぅっ!」って。
他にもプレパラートみたいなガラスハートが
プチン!って壊れるような些細な出来事は
いくつかあった。
何町会か合同での防災訓練があって
それに「町会から大体10人くらいは参加してくれ」
というお達しがあって頭数を揃えるために
私にも声がかかってしまったのだが
苦渋の決断でお断りをしたことだ。
いや別に参加すればいいじゃん、大したことしないし
楽しいよ〜と言われるのだが、
そもそも同じ町内に住んでる人にまで「知らん人」
扱いされるような人間が
町会合同の規模のデカい企画に顔を出して
浮遊しないわけがない。
絶対、一緒に行ったはずの同じ町会の人でさえ
私を置いてどこかに行ってしまって
私はぼっちになって、しどろもどろの2時間位を
過ごす事になるのが目に見えとる。
クソデカ被害妄想ではあるけども
当たらずしも遠からずなはずなのだ。
そんな砂を噛むような時間を過ごすくらいなら
ここでお断りするのが身の為…
と思ったのだが、断るにも恐ろしい勇気が必要で
「お願い」って言われてるのを
「うぅ………………………すみませんお断り致したいです」
文字通り消え入りそうな口調で何とか言えた。
断りの返事はすんなり受け入れられて
「そっかー。わかりましたよー」
となったが、その後の私のメンタルがもたなかった。
なんて非情なんだ。
お願いされてるのに断るとか、人としてサイテーだわ
なんて思ってしまって、その後何日も引きずった。
そうやって何かと声をかけられてしまうのが
町内会の役員なんだから、そもそも役員になるのを
断っていればこんな事にも遭遇しないのだが。
そこはホレ、例の「漢気陽キャ」がむくっと
顔を出してきてだね。
「そっかー、人がいないのかー。大変そうだな。
よし!ここはオイラが一丁一肌脱ぐか!」
なんて思って、いい人を装うのだ。
何なんだろうか。
自分でも持て余すぜ?
<つづく>
つづくんかーい