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今日はきもの本の話。
前回の投稿に引き続き、今日もきくちいまさんの本をご紹介。
いまさんは元々冷え性で、排卵障害に悩まされていたそうで、結婚してからは不妊治療もされていたそうです。
25歳のときに毎日きものを着ると決めてからは、冷え体質が完全され、現在は3人のお子さんに恵まれたそう。
ご長男を出産されたとき、東洋医学に詳しいドクターに言われたそうです。
「きものは着る漢方だからね」
これ、すごくわかります
おなか周りが守られている感じでポカポカ温かいのですよね。
それに腰がすごく安定します。
姿勢が自然とよくなるので、肺も空気をいっぱい取り込める気がするし。
更年期世代にはありがたい衣服だというのは私も実感しています。
あと本書のなかで読んでいておっ‼となったのが
「呉服業界の皆々様へ きくちいまより公開質問状です」
のところ。
何点か質問があげられていますが、いちいちうなずける。
呉服屋さんに足しげく通った経験があれば、多かれ少なかれ同じ疑問を感じたことのある方は多いのではないでしょうか。
たとえばここ。
同じきものなのに、取り扱う店によって値段がずいぶん違うというのは、買う立場からすると大問題ということが理解できますか?
これ、現代ではネットで同じ商品が見れちゃうので比較が容易になっていることで、出てきた問題という気がします。
ひと昔前なら、地元の百貨店で「これ欲しい‼」と思ったら、そこで買うしか選択肢がなかったけど、今は買う前に同じ商品がネット上にないか調べることができます。
実はワタクシ、和裁教室で浴衣を縫うときにヤフオクで購入しまして、その後同じ商品を地元の百貨店で見つけたのですが、お値段は倍でした。
お買い得に買えてよかったのですが、複雑な気持ちも正直あります。
だって、製作されたおひざ元で売るのと、北海道までの輸送費、販売にかかる人件費まで含んだ百貨店のお品とではお値段が違うの、当たり前ですもんね。
だからといって、地元応援ってことで百貨店で買うかというと、やっぱり少しでも安く手に入れたい。
でもでも地元にお店は残っていて欲しい。
悩みは深い。
あとね。
これとは少し違うのですが、今思い出してもちょっと腹が立つ売られ方というのもありまして。
10年以上前のことです。
地元の呉服店で輪奈織の袋帯にひと目惚れしたのですよ。
30万の値札がついてました。
高いな、無理だわと思いつつも眺めていたら、店長さんが電卓を携えてそばにやってきて、これでいかがですかとキーをたたいて提示してきたのが15万。
元の値札に意味あるんかい⁉と内心思いましたが、まあそれでも買えるはずもないのでその日は諦めて家に帰りました。
翌日、母に会った時に何気なく帯の話をしたら見に行こうと言い出して。
一緒にお店に行ったところ、母が「いいよ、買ってあげる」と。
そしたら前日とは違う店員さん出てきてが「お安くしときますよ」と言って示した額が18万。
昨日は15万って言ったじゃない!
どうなってんの?
どういう値段の付け方なのよ??
と思いました。
昨日は店長さんに勧められて15万でしたと伝えてそのお値段で購入しましたが、買ってくれた母も「一体原価はいくらなんだろうねぇ。値切ったらもっと安く買えたんだろうか?」と苦笑いしてました。
こういう売り方って不信感しか生まないですよね。
思い切って値の張るお買い物をするときには納得していい気分で購入したいもの。
お値下げしてくれるのはありがたいけれど、不信感を生むような売り方はしないで欲しいな。
似たような経験お持ちの方、結構多いんじゃないでしょうか?
きもののお値段。なかなかに難しい世界です。
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