桂川と西高瀬川と鴨川の合流地点 | しょうかんのうだうだ

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仏絵師藤野正観(66)の備忘録・・・っといっても、ほとんどどこにも出かけないので、ふだん、ぐだぐだ思ったり考えていることを書き連ねることになるのは必至。

 


日曜日晴れ。今朝も自転車で工房に向かった。

例の如く、どこから行こうかと寝床の中で思いをめぐらせた。その結果、自宅を出て、いつものコースを逆にとりキョリを多くとった。

桂川のサイクリングロードを目指すのだが、今日は、名神京都南インター赤池付近の桂川と西高瀬川と鴨川の合流する少し手前から入ることにした。

橋の上からこの西高瀬川をのぞくと、素晴らしい光景が目に入った。ポケットのipone5sを取り出すとその素晴らしい光景を撮影した。

この川、ちょっと前までは、泥が堆積し、悪臭のしそうな川だった。ウィキで調べると「京都市右京区嵯峨天竜寺角倉町(渡月橋の東、数百メートル)の桂川から取水し、京都市伏見区下鳥羽上向島町で鴨川に注ぐ。 流路は直線的で、直角に流れる方角を変える。
分流後、途中で有栖川や天神川と交差する形で東に流れ、中京区壬生天池町で南に向きを変える。そのまま南に流れた後、中京区壬生高樋町で西に転じ、中京区壬生森前町でさらに南向きに流れる。この後、下京区西七条西八反田町でまた西に向きを変え、下京区西七条八幡町で南に向く。そして、南区吉祥院西ノ庄渕ノ西町、南東に転じ、JR西大路駅近辺を通り、吉祥院水環境保全センター(下水処理場)でまた南に向きを変え、最後は伏見区下鳥羽上向島町で鴨川に合流する。」とあった。

吉祥院水環境保全センター経由とのことなので、ここできれいに浄水しているのだろうか。

平成14年(2002年)に国土交通省「第二期水環境改善緊急行動計画」の対象河川に選定され、水に親しむことのできる環境づくりや水質改善などの整備を進めている。とのことだが、この策が巧を奏したのか、上の動画のようにきれいな水が流れ、きれいな川藻がそよぎ、その水かさの少ない流れには、多数の大きな鯉が上っていく姿が確認できた。

この川の左右にある桂川や鴨川とは比較にならないぐらいきれいになっていた。

透き通った川の流れにユラユラそよぐ川藻の様子は、SF映画の古典「惑星ソラリス」のタイトルバックを思い出させる。

少年の頃の、当たり前だった川の流れ。
透き通った川の水にそよぐ川藻の合間から小魚が見え隠れしていた。水は手のひらで掬えばそのまま飲めた。あの光景があった。

私の水に対する思いは、なぜかその辺りにあるように思う。食事の時でも、お茶もコーヒーも飲まない。水が好きなのだ。

その影響からか、私の長男も水処理の分野で勉強し、そのまま仕事をしている。

今日は、朝からそんな光景を目にし、うれしくなった。今まで汚してきた川の水をあっという間にきれいにできるのだ。
この西高瀬川の水量が少ないからできることなのだろうが、やはり、思う。

川の水がきれいなことは、何よりも素晴らしいこと。そこに住む人の気高さすら感じさせてくれるような気がする。

きれいな空気や水。めざしたいものだ。いや、取り戻さないといけない。今ならできる。