畜生道 | しょうかんのうだうだ

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仏絵師藤野正観(66)の備忘録・・・っといっても、ほとんどどこにも出かけないので、ふだん、ぐだぐだ思ったり考えていることを書き連ねることになるのは必至。

畜生道。
畜生道は地獄、餓鬼と合わせて三悪趣とか三悪道ともよばれています。

 人間であった時、愚痴ばかり言って、恥知らずで、他人の施しを受けるばかりで、償いをしなかった者が堕ちるところといわれています。

 畜生の住まいの中心は海中ですが、人や天と交わって生活していることも多いそうです。

畜生の種類は三十四億におよぶと言われていますが、大別すると鳥類・獣類・虫類になります。魚類や両生類、爬虫類、原生動物は?といわれそうですが、六道の世界では大まかにはこう言われています。

 畜生は常に弱肉強食の争いを続け、昼も夜も恐怖に心が休まることはありません。
水中に住む畜生は漁師に、陸に住む畜生は猟師に捕らえられ殺されます。
また象や馬や牛などは、鼻や首をつながれて、背に重い荷物を負わされ、人に鞭打たれます。

 畜生道に堕ちた者は、ある者は短い時間、あるものは百千万億劫にもわたる長い時間、計り知れない多くの苦しみを受けたり、突然、思いもかけぬ無残な死に方をしたりします。

牛や豚などの家畜は食われるために生かされます。
虫たちの中には、その存在すら曖昧で、闇の中で生まれ闇の中で死んでいく者、人や畜生の体についてそれ等ともに生き、死んでいくダニやノミなどさまざまです。

もう一度言います。
人の世にあったとき、愚痴ばかり言って、身勝手で恥知らず、他人の施しばかりを期待し、御礼も償いもしなかった者が、この畜生道に堕ちるのです。

でも、最近はペットブームで、人よりも大事に大切に愛情いっぱいに可愛がられ、一生をまっとうし、りっぱなお葬式まで出してもらえる畜生もいますね。

できれば、この溺愛されるペットに生まれ変わりたいと考えている人も多いのでは?

次に堕ちるのは、あの餓鬼道・・・・これはもう・・・たいへん。