堂本印象名品展に行って来ました | しょうかんのうだうだ

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仏絵師藤野正観(66)の備忘録・・・っといっても、ほとんどどこにも出かけないので、ふだん、ぐだぐだ思ったり考えていることを書き連ねることになるのは必至。

 


友人に招待券を頂いたので、12日の日曜日、堂本印象美術館で開催中の『堂本印象名品展』に自転車で行ってきました。

雨続きの日が続いたので久々のサイクリンクです。朝の10時に出発し、午前中に帰ってこようと思っていたのですが、いろいろ寄り道をしていると到着が、11時半頃になりました。
自転車はこれが良いのです。

どんな細い路地でも入って行け、都人の住空間に入り込めます。

実は、印象が32歳の時に描いた『維摩居士』に会いたくて久々に行ったのです。

この絵に漂う霊気のようなものが凄くて、私もいつかはこんな絵が描けたら・・と思っているのです。
私はすでに64歳ですから、印象は今の私の年齢の半分で描いたということになります・・・。

印象は、27歳で絵画専門学校に行くまで、京都の龍村美術織物で社員として、図案を描く仕事をしていたそうです。

ここまでは、私と同じなのですが・・・。

私は、彼の「絵描き」としての画風の変貌に共感できます。

仏画を始めとする、古画の模写で力をつけ、仏画から具象、印象派、抽象派まで、日本画家の枠をはみだし、「芸術の旅人」といわれるぐらい画風が変貌して行きますが、その根底に流れるその日本の美意識は彼の内に浸み込んでいたのだろうと思います。

良く理解できます。

結局、工房に帰ってきたのは1時を過ぎていましたが、冷蔵庫の残飯で昼食を済ませ、先日アマゾンから届いて本棚に立てかけておいたブルーレイ、「インターステラー」を鑑賞しました。

この映画、なかなか魅力的な映画なので、SF好きの方には絶対お勧めです。4次元、5次元の世界観が描かれています。