未公開株詐欺顛末記 その5 | ふじくまさんのブログ

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あぜ道・けもの道は歩いても人の道は踏み外すな!

秋元司の件は一旦置いておいて、ワールドインベストメント社(以降、W社)についてもう少し書かせていただくと。

私は当然のことながらW社の登記のみならずW社が扱っていた銘柄の登記もあげていた。

W社が扱っていた銘柄の一つに「田村」という会社があった。

この田村の登記をみると会社分割をして沖縄県の石垣市に「レック石垣」という会社を作っていることが記載されてる。

この時はさほど気にもしていなかったが、後で重要なポイントとなる。

 

愛知県警により家宅捜査を受けたW社。

多くの資料が押収され未公開株販売の営業は出来なくなった・・・はずだった。

私は未公開株詐欺についてはMIXIのブログでずっとリアルタイムで書いていた。

そのブログを見て、私に連絡を取ってきた人がいた。

それがなんと、現在レック石垣でテレアポの仕事をしているという人からだった。

 

話を聞いてみると、

レック石垣が地元石垣市で営業電話のテレアポの求人募集をかけていて、それに応募し採用されたということだった。

仕事内容は未公開株投資の営業電話。

その内にテレアポで採用された人たちの中でヒソヒソと「これって詐欺なんじゃないの?」と噂されるようになってきた。

その内の一人がネットで私を見つけ連絡を取ってきたということだった。

 

営業で使っている資料類も送ってくれるということだったのですぐに送ってもらい。

その情報を元に私は愛知県警のW社の捜査本部へと電話連絡。

「W社が沖縄にレック石垣という会社を作り、そこで未公開株詐欺を今も続けていることはご存知ですか?」と。

愛知県警はそれは知らないと。

当然と言えば当然、愛知県警がW社に家宅捜査を入れた後にレック石垣で未公開株詐欺よを始めたんだから。

私はテレアポの人から資料が届くとすぐにそれを愛知県警の捜査本部へ郵送した。

 

ポイントはW社が会社分割をしてレック石垣を設立したのではなく、株を発行してた側の田村が会社分割をして未公開株を売らせていたということ。

つまり未公開株を売っていた側と売られていた側が完全にグルだったということ。

当然のことながら、この田村の社長もW社の幹部らと共に逮捕された。

 

もちろん、こうなると裁判での心証は最悪。情状酌量の余地無し。反省の色無し。再犯の可能性は大きい。

となれば結果、初犯であるが執行猶予もつかない実刑判決。

 

私はこの時、愛知県警以外にもW社の未公開株詐欺を取材していた愛知のテレビ局の記者、新聞社の貴社の方にも取材協力、資料提供をさせていただいた。