「麺匠八雲」について書く以上、産地偽装問題について書かないわけにはいかないよね。
これをまずすっぱ抜いたのが文春砲。
・三重県産のもやし→神奈川県産
・国産のエビ→インドネシア産
・国産の牛もつ→アメリカ産
・茨城県産の豚肉→山形県産
だったということですね。
梅澤さんは「麺匠八雲」の他に「味のとらや」「煌龍軒」というラーメン屋も経営していたんですね。
こちらのお店はお値段的にリーズナブル(ラーメン一杯700円とか750円)だったのですが、こういう大衆向けの方の店舗はたたみ、
「麺匠八雲」→「沙羅善」(休業中)→「絹の郷」(開業未定)と高級志向を強めていったわけです。
高級志向というのは、やはり食材に拘ったからこそのお値段になるはず。
しかし、それが嘘だった。
当然ですが産地偽装は犯罪行為(不正競争防止法違反)。ただ梅澤さん曰く「表記ミス」だったと。
私も大和店に食べに行く前に、最寄のスーパーに寄ってみたんですね。
文春曰く、スーパーに食材を買出しに行っているということだったのでね。
地図で調べると、大和店に一番近いスーパーが「いなげや」。
おそらく、ここが仕入先のスーパーだと思われる。
その、いなげやの冷凍エビ売り場を見てみた。残念ながらインドネシア産が見あたらなかった。他の外国産の冷凍エビばかり。
次にもやし売り場。神奈川県産もやしが売ってありました。実はいなげやには神奈川県産以外の他産地のもやしも当然売っていて、新潟魚沼産のもやしも売ってあったのですが、お値段が神奈川県産より少しお高い。
要は安い方を買って行ってるわけですよね。家庭料理ならそれでもいいかもしれませんが。
食材への拘りより原価率を下げて利益率を上げようとということですね。
当初のコンセプトはどこへやら?というわけです。
で、いつからやっていたのか?というと2019年8月からだと。
だから2019年8月から偽装が発覚した今年の10月までに八雲で食べた方に関してはレシートやSNSであげた写真等の証明があれば返金対応するとのこと。
つまり、それまでは表記通りの食材を使用していたということですよね。
そこで私はちょっと気になったのでyoutubeで単純に八雲に食べに行っただけの動画をあげてる人を年別に順番に見て行ったわけです。
そこで、あれ?と思ったことが。
私が食べた、味噌、醤油ラーメンはそれぞれ800円だったわけですが、2019年に食べた人の動画は同じく800円。しかし2018年に食べた人の動画を見ると780円なんですよね。
もう少し、細かく見てみると2018年6月に食べに行った人の動画を見ると780円。同年11月には800円。つまり、この間に値上げもしてる。
ラーメン以外も
・チャーシューメンは950円→1000円
・海老ワンタンも950円→1000円
・麺大盛りは+100円→+150円
・ザンギ(3個)300円→380円
・トッピングのチャーシュー、海老ワンタンそれぞれ170円→200円
・もやし、辛味噌50円→100円
等々ですね。
梅澤さんの謝罪文の中には
「仕入先が変更されていたことに対してのメニュー表示の変更が毎回できておりませんでした」
つまり産地偽装(意図的)ではなく表記ミス(過失)だったと。
また、
「この度は責任者であります私、梅澤愛優香の管理不足、監督不行届きにより」とある。
梅澤さんは食材の仕入れを変更したのを知らなかったのか?
それとも、知っていたが産地表示はそのままにしていたのか?
そうすると、単なる表記ミスというのは少し無理がある。
仕入先を変更したのに産地表示を2年間も指摘されるまで放置したというのであれば、これは意図的と取られても仕方ない。
それとも、梅澤さんの全く知らないところで従業員(例えば古川博一氏とか)が勝手に仕入先を変更し、値上げもされていて、それを2年間気づかなかった?
そんなことはありえないですよね?梅澤さんが経営者なんですから。
もしかして梅澤さんは経営に一切タッチしていないんでは?という疑問が出てきますよね。
本人は決定権は全て私にあると言ってるが、単に古川さんが言ってきたことを追認しているだけじゃないの?
また同時に仕入れ先を代え値上げもしてるということは、経営状態がやはり良くなかったというこちではないか?
だから仕入先を変更することにより材料費を抑え原価率を下げ、値上げによって客単価を上げようとした。
この部分だけを見れば経営状態を改善するために、よくある策ではある。
しかし、元々のお店のコンセプトを無視してまでやるには顧客に対してまず説明が必要だったはず。それをせずに黙ってやったからこその産地偽装なんですよね。
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