既に亡くなれてしまったが、闇社会の守護神と言われたヤメ検弁護士、田中森一。
実は私はこの田中森一から「テラマトリックス」という会社の未公開株を買ったという被害者に会ったことがある。
会ったのは麻布十番駅からヒルズとは反対の方向に少し歩いたところにあるビルの一室。
そこが被害者I氏の会社事務所。
見た目、何の会社なのかさっぱり分からない何も無い簡素な事務所。もしかしたら私が来るので都合の悪いものは隠したのかもしれないが。
経緯を説明すると、
北 守という人物がいて、この北氏からI氏の親戚であるO氏にまずテラマトリック社への投資話が持ちかけられた。そしてO氏からI氏を紹介されて、北氏とI氏、O氏と数人の友人らと共にテラマトリック社の本社に株の購入資金を持って訪問。
本社の社長室に田中森一もいて、まず北がI氏らから株の購入資金を受け取り、北氏がそのお金を社長室にいる田中森一に持っていき、金を受け取ると田中が自分名義のテラマトリックの株を北氏に手渡し、それを北氏がI氏らに渡すという流れ。
この時、田中ら曰く、再来年の国交省の予算を取り付けたとか、NASAの技術を取り入れているとかの説明を受けたそうです。
I氏曰く、北は石川出身の元銀行マンで不正融資を繰り返し、その銀行を潰した経歴があるとのこと。
おそらく北は人集め(営業)担当で田中の側近に渡辺という男がいて、田中と渡辺で絵図を描いたのでは?とのこと。
ちなみにI氏も石川出身で、O氏は石川在住だそうです。
私が、このI氏と会っている間にI氏が会長と呼ぶ人からテラマトリックスについての電話があった。
この会長は田中森一が石橋産業事件で逮捕された時、保釈金の一部を用立てした人物とのことだが、そのお金を田中が返さないので怒っているとのことだった。
これは2008年のお話で、田中森一は石橋産業事件で既に逮捕はされていたが、テラマトリック社への投資詐欺ではまだ逮捕されていなかった。
田中森一は2012年に服役していた刑務所から仮釈放。その2年後に病死してしまう。