元自民党の代議士であった稲垣実男は自身が代表を務める投資会社「キャピタルインベストジャパン」による出資法違反容疑で山口組系後藤組の幹部らと共に逮捕される。
これが2004年の出来事。
稲垣実男は中選挙区時代の愛知4区選出(現在の小選挙区であてはめると愛知11,12,13区に該当)。当選7回で北海道沖縄開発庁長官も努めた大臣経験者でもある。そして2009年に病死されている。
以前の私のブログで秋元司代議士は増資マフィアとも言われた仕手筋ワシントングループの幹部だったことを書いた。
このワシントングループの一社であるワシントンインターナショナル社の幹部らが設立したのがワールドインベストメント社。
秋元司代議士が幹部を努めていたのは、同じグループ企業のワシントン社。
ちなみに、ワシントンインターナショナル社とワシントン社の所在地は同じ。
このワールドインベストメント社が愛知県警により摘発を受けたのが2007年。稲垣が逮捕されてから3年後ですね。
このワールドインベストメント社の本社は東京だが、名古屋に支社があった。それがワールドネットインベストメント社。代表は森田敏男という男だが、もちろんこの時逮捕された。
実は稲垣実男が逮捕された後でキャピタルインベストジャパンの代表になった人物がいる。
それが塚原仁という人物。ところがこの塚原仁も仙台の老人福祉施設建設に絡む不動産ブローカーをしていて、宮城県の職員に賄賂を渡した罪で逮捕される。それが2005年。稲垣が逮捕された翌年ですね。
塚原仁はライフケアバンク社の代表でもあったが、このライフケアバンク社の役員には岸本和博。
監査役にワールドネットインベストメント社の代表の森田敏男がいた。
この岸本は病院乗っ取りで有名だった新田グループの幹部。この病院乗っ取りの新田グループにも暴力団の関与は当然のごとくある。
そして、この塚原の後を継いで代表になったのが西野日出夫という人物。
この西野はワールドネットインベストメントの役員になっていた人物。
稲垣のキャピタルインベストジャパンと未公開株詐欺で摘発されたワールドインベストメントの名古屋支社ワールドネットインベストメントはずぶずぶの関係だと言えるわけですね。
そして、その親会社にあたるワシントングループの一社の幹部をしていたのが秋元司代議士というわけですね。