イスラエルの滅亡と共にアメリカ時代の終焉及びキリスト教時代の終焉を迎える? | ふじくまさんのブログ

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米朝戦争へと発展してしまうのか?

北朝鮮は米と戦争をする気は無い。他国を侵略しようとする気もない。(但し、対韓国は除く)

北が核及びミサイル開発を続けるのは自国と金体制を守るためである。

しかし、アメリカはそれを許さない。

現在は経済制裁と軍事的圧力を強めているがこの先どうなるのか、まだ分からない。

 

かつて日本の江戸時代。

江戸時代というのは、鎖国政策を取り一部の外国としか交流せず、徳川一族による世襲統治の時代。

そんな日本を開国させようと、アメリカ海軍の東インド艦隊4隻が1853年浦賀沖にやってきた。

いわゆる黒船来航。

これを受けて日本国内は攘夷派と開国派に二分された。

詳細は省きますが、最終的に日本は開国し江戸幕府が崩壊し明治維新へと移行していく。

そこで、現在の北朝鮮。

朝鮮半島沖にアメリカ海軍、太平洋艦隊の空母3隻が送り込まれた。

それを受けて北朝鮮は、かつての日本のように攘夷派と開国派に分かれるか?といえばこれが分かれない。

何故なら、北の現在のトップである金正恩と意見を異にしそうな人達はすでに粛清されてしまっている。

その代表的な人が叔父の張成沢氏。張氏は中国のような経済の改革開放路線を北にも取り入れようと考えていていたが粛清。

その流れで、異母兄である金正男も暗殺。

日本風に言えば北は攘夷派で固まっている。しかし、実際にアメリカと戦争してしまえば負けることも分かっている。

だから、北から攻撃を仕掛けるということは考えにくい。

逆に日本は戦えば負けることが分かったからアメリカの要求を受け入れ開国した。

 

北は攘夷派で固まっている、では対するアメリカはどうか?と言えば。

逆にアメリカの方が抗戦派と対話派に分かれている。

対話派の代表はティラーソン国務長官。しかしこのティラーソン国務長官も辞任説が出ている。

おそらく、来年の1月20日トランプ政権発足ちょうど1年で辞任するのではないかと予想。

そうなれば、トランプ政権は一気に武力行使へと傾く可能性もある。

ただアメリカが武力行使をしようとしても北の隣国である韓国と中国及びロシアは対話派である。アメリカの武力行使には反対する。

 

そういう朝鮮半島が緊迫する中で米トランプ大統領は、もう一つ戦争に発展するかもしれない火種を作った。

それがイスラエルの首都をエルサレムと承認し米大使館をエルサレムに移す決定をした。

そもそもアメリカ議会で1995年にエルサレム大使館法という法案を成立させていて1999年5月末までにエルサレムに大使館を移すことを決定していた。

しかし、歴代の大統領は、これを先送りしてきた。トランプ大統領も一度は見送ったが今回二度目の判断をする期限が来て、ついに決断。

もちろん、この決定に対しアラブ諸国イスラム諸国のみならず欧州の各国も、この決定を批判。

 

しかし私は仮に今、トランプ大統領ではなく、ヒラリーが大統領になっていても同じ決断をしたのではないかと思う。

というのも、エルサレム大使館法という法案が成立したのはヒラリーの夫、ビル・クリントンが大統領だった時、更に北朝鮮に対し軍事行動を取る直前まで行ったのもビル・クリントン大統領。

エルサレムの首都承認、北朝鮮への軍事行動というのは共にビル・クリントン大統領がやろうとしてやれなかった課題。

妻であるヒラリー・クリントンが大統領になれば夫のやり残した仕事をやろうとした可能性は十二分にあったのではないかと考える。

つまりトランプであれ、ヒラリーであれどちらが大統領になっていても朝鮮半島と中東は現在と同じ状況になったのではということ。

これは、もう歴史の必然であると考えるべき。イスラエルと北朝鮮、韓国の建国が同じ1948年というのも歴史の必然だったのかも。

あとは実際に中東及び朝鮮半島で戦争が起きるかどうか?というだけの問題。

 

朝鮮半島を考えるならば、北から攻撃をするということは、まず考えにくい。

だからといって北朝鮮が引くことはしない。

北朝鮮が先制すれば、躊躇なく米は北朝鮮を潰す。核やミサイルを放棄すれば寿命は少し延びるだけでいずれ米に潰される。

もともと北は国と現体制を守るために核やミサイルの開発をしてるわけだから手放すはずがない。

ロシアのプーチン大統領の北朝鮮は草を食っても核とミサイルは手放さない。というのは非常に正しい認識。

 

ではアメリカはどうするのか?アメリカから先制攻撃をするか?もちろんアメリカが軍事行動に踏み切ればアメリカは勝つでしょう。

しかし、そこには日韓米に多大な犠牲が伴っての勝利になる。更に北の現体制を崩壊させても、あとをどうするのか?という問題もある。

朝鮮半島全体をアメリカの影響下に置くことは中国とロシアが許さないだろう。

 

北朝鮮問題に対しトランプ大統領は歴代の大統領は失敗してきた、私は失敗しないという。

つまり、今までと同じやり方だと失敗する。だから別の方法を取らないといけない。

じゃあトランプ大統領はどうするのか?トランプ大統領の場合は攻める選択をする。

だからこそ、過去最大の軍事的圧力をかけ経済制裁も強化する。

北朝鮮問題も中東和平も今までのやり方だと全く進展しない。じゃあどうする?攻める。

攻めて物議を起こし、そこから取引を開始するきっかけを作るのがトランプ大統領のやり方。

しかし北の金正恩は対話を拒否してる。対話を拒否されてる以上、トランプ大統領は成すすべがない。

このまま経済制裁を強めていき、北が内部崩壊して体制が崩壊すればいいが、おそらくそこまで持っていくには、あと1年2年はかかるかもしれない。また、ぎりぎりまで耐えても、もう体制が持たないと判断したら金正恩が暴発する可能性もある。

トランプはもともとビジネスマン出身。ディール(取引)のプロと言われ不動産事業で富豪となった。

しかし、トランプ大統領はかつて4度も破産申請をしている。

つまり大勝ちもするが大負けもするタイプではないか?

うまく転べばトランプは名大統領として歴史に名を残すかもしれないが、下手すれば史上最低の大統領として名を残す可能性もあるということ。

 

例えば、エルサレムをイスラエルの首都と承認したためアラブ諸国及びイスラム諸国はトランプ大統領に対し批判を強めている。

もし、ここで北朝鮮とアラブ・イスラム諸国が反米同盟で連携したらどうなるのか?

北のICBMはアメリカ本土に届くということは、向きを西に向ければイスラエルのも届くわけです。

そうなれば国連安保理決議や経済制裁は全く意味を成さなくなる可能性もある。

そもそも、国連の安保理事会の常任理事国は第二次大戦の戦勝国である、米、英、仏、露、中の五カ国。

共産圏である中国を除けばキリスト教国家の集まり、つまり国連はキリスト教国家主導ともいえるわけです。

いわゆるサミット、G7と呼ばれる先進国首脳会議も日本を除けば全てキリスト教国家。

もし、アラブイスラム諸国がアメリカを中心とするキリスト教国家に対しエルサレム問題を機に一致団結して牙を向いたらどうなるか?

そこに中国やロシアが乗っかったら?

それはアメリカ時代の終焉を迎える可能性も否定できない。同時にイスラエルも滅亡するかもしれない。

我々が現在使っている西暦はキリスト教の始祖であるイエス・キリストの誕生年を西暦1年として数えてきたもの。

この約2000年間はキリスト教が歴史を作ってきたといっても過言ではない。

キリスト教徒が作った理想の国家がアメリカ合衆国。そのアメリカの時代が終わると言うことはキリスト教時代も終わるということかもしれない。