中学入試 | ふじくまさんのブログ

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あぜ道・けもの道は歩いても人の道は踏み外すな!

先日、私立の某大学付属の中学入試の試験監督に行ってきた。
入試に限らず、各種国家試験、検定試験もそうだが一旦試験が始まれば監督は結構暇になる。
もちろん、不正とかをさせないようにの監視はするが。

中学入試ですから受験生は小学校6年生。
この子は大きくなったらかわいくなるだろうな、この子は美人になるなとか、この子はイケメンになるだろうなとか思いをめぐらすわけですねw
また、教室内を巡回しながら受験生の解答用紙に目を落とすわけです。
この子は字がきれいなとか見ながら、その解答を見てこういう問題が出てるんだなと想像するのですが、ほとんど子は○○○と書いてるのに、ある子は×××と書いてる。あー×××と書いてる子が間違ってるんだろうなと。
もちろん、×××が正解で多くの子が書いてる○○○が間違いという可能性もないわけではないが。

その中でちょっと気になった問題がある。
国語のテスト。漢字の書き取り。
おそらく「とびら」という漢字を書かせたいのだと思うが
もちろん、「とびら」ぐらいの漢字なら余裕で私でも書ける。
「扉」
ところが、何人もの受験生が
「戸開」
と書いている。
あれ?おやっ?もしかして「戸開」でも正解?
戸を開く・・・とびら、意味的には間違いでもなさそうな・・・・
もしかして、「扉」って漢字は小学校では、まだ習わない漢字なのか?

その日、帰ってから早速、グーグル先生にたずねてみた。
なんと、やはり「扉」という漢字は中学で習う漢字だった。
中学に入試で中学で習う漢字の問題が出るのか。さすが大学付属の中学だ。
学校の勉強だけやってただけでは受からないな。日能研のNカバンを持った受験生が多くいたのも納得。

もう一つ、気になったのが社会のテスト。
歴史なんかでは私が習っていたのと今では多少変わってるところもあるらしいが、
少なくとも私の記憶の中では見覚えのない単語が解答用紙に書かれていた。
「不輸の権」
こんな言葉、小学校のとき習ったかな?記憶がない。
もしかして習ったのかもしれないが完全に忘れてる。

これも帰ってからグーグル先生にたずねてみた。
wikiには、こう書いてある。
不輸の権とは、荘園国家への租税の一部またはすべてが免除される権利。日本においては、10世紀ころ、摂関政治のもとで官省符荘をもって成立した。
わかりやすく書けば税金が免除される権利ということか。
不入の権というのもあるんだな。
これも、わかりやすく書くと、役人の立ち入りを拒否する権利。
この頃の荘園の領主って力あったんだね。完全に治外法権だ。

中学受験、勉強になるね。