情報の裏を取ることの大切さ | ふじくまさんのブログ

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あぜ道・けもの道は歩いても人の道は踏み外すな!

昔、民主党に永田寿康という代議士がいた。

その永田議員がブラックジャーナリストからガセ情報を教えられ、そのガセ情報を元に国会で自民党政権を追及してしまった。

これが有名なガセメール事件。この一件で永田議員は議員辞職し、その後自殺したとされる。

 

この件以来、自民党なんかは情報が入ったら、その情報が正しいのか裏を取ることを、より慎重に行うようになったように思える。

 

じゃあ、当時の民主党は裏を取らなかったのか?といえばそうでも無い。一応取ろうとはした。しかし取り方が甘かった。

当時の代表であった前原、当時国会対策委員長であった野田。

この二人が甘い裏取りのまま永田議員に対しGOサインを出してしまった。当然ですが前原、野田はそれぞれ役職を辞任することになった。

 

まあ堀江元ライブドア社長のメールということだから一番いいのは堀江元社長本人に確認することだっと思うが、どうやらそれはしなかったようだ。

 

人間、自分に都合の良い情報と人の悪口は信じやすい。例えそれが嘘であっても。

このガセメールも自民党を追及するのに都合が良い情報だったので裏取りが甘くなったのかもしれない。

しかし、それによって一人の代議士の命まで奪ってしまう結果となった。

 

もう一つ例を挙げると

尖閣諸島での中国漁船衝突事件の時にデマが流された。

中国漁船が海上保安庁の巡視船と衝突。この時海保の隊員が海に転落。その転落した隊員を中国漁船に乗っていた人が銛で突いて殺した等数人の海保側に死傷者が出ているとの嘘情報が流された。

 

この嘘情報を当時の石原都知事が公の場で語り、テレビでは元内閣安全保障室長の佐々淳行氏が信用出来る複数の筋から聞いたとして、この嘘情報を語ってしまったわけです。

 

つまり日本の安全保障の専門家がいとも簡単にガセネタを信用してしまったわけです。

これは、もちろん日本の安全保障上、大きな問題。

 

何故、こんなに簡単に保守系の人が騙されたのか?

それは中国を叩くために都合のよい情報だったからということ。

だからこそ、裏取りも甘くなる。

 

情報は裏を取って初めて情報として扱えるもの。

正しい情報を基に判断及び決断をしないと、間違った判断をしてしまうことになる。

 

相手を貶めるために意図的に嘘の情報を流す輩もいる。

特に今はネット社会。ネット上でも意図的にガセ情報を拡散してる輩も多い。

特にやっかいなのは拡散してる輩が罪の意識も無くやっている場合が多いということ。

 

少なくとも一つ言えることは、情報の裏を取らない人は人の上に立つべきでは無いということ。

何故なら、間違った情報を基に間違った判断をする可能性が高いから。

どんなに優秀なコンピューターでも間違ったデータを入力すれば間違った答えを導き出す。

それと同じで、どんなに優秀な人間も間違った情報を基に判断すると間違った判断を下す。