先日、自称『日本一ヘタな歌手』のコンサートへ行ってきました。
日本一ヘタな歌手というのは、天羽柚月（濱田朝美）のこと。
コンサートと言ってもそんな仰々しいものではなく、ワンマンライブみたいな感じ。
この方は１級の障害者です。身体障害だけでなく言語障害もあります。
それゆえの『日本一ヘタな歌手』です。
この方、少し前に芸能ニュースの渦中の人になりました。
土屋アンナさん主演舞台をアンナさんが練習をすっぽかして結果、舞台は中止になってしまったという事件。
この舞台の原作者が濱田朝美さんの自伝本『日本一ヘタな歌手』だったんです。
実はこの舞台、浜田さんが舞台化することをまだ承認していなかったんです。
にも拘らず勝手に舞台を決められてしまったんです。
それを知った土屋アンナさんが原作者の権利を守るために練習を行くことをボイコットしたわけです。
それはさておき、コンサートの方ですが
もちろん、彼女は言語障害があるので普通の歌手のようにきれいに歌うことはできません。
そして車椅子に乗った状態で歌います。
しかし、彼女の歌は聴けます。聴ける歌です。
彼女は基本演歌を歌います。
以前、彼女が路上ライブをしてるのを聴いたことがありますが、その時も演歌を歌ってました。
今回は演歌だけでなく椎名林檎とかも歌ってましたが。
そして、なによりＭＣがうまいし、おもしろい（笑
私は障害者が歌を歌ってるという風には見ません。
歌手がたまたま障害を持っている。
そして彼女はこのライブの中でこんなことを言ってました。
洋服って立った状態で可愛く見える。座った状態で可愛く見える服がない。
そういう服が欲しいと。
普段車椅子生活だからこその発想ですが、つまり身体に障害があっても心は普通の女の子なんですよね。
こころは、立派な健常者なんですよ。
今後注目しておいて損はないアーティストではないかなと思います。歌手以外の活動も含めて。