笑う禰豆子。(その2)
禰豆子 :あっちでいいことしましょ。
ギャオス :ワイは夜勤なんや。
すんまへん。
禰豆子 :ねっ、ねっ、ねえってばぁ。
ギャオス :ガメラはん、この禰豆子はん、なんかおかしいでぇ!
ガメラ :俺、今日は定時上がりなんで・・・。
なんも見てない。
うん、なんも見てない。
禰豆子 :ほら、亀さんも気を使ってあっちに行ってくれたよ。
ギャオス :ガメラはんっ!
ギャオス :ガッ・・・ガメラはん、首根っこ掴んどるぅぅぅぅ!
ガメラ :おっ、俺は男女関係には首を突っ込まない主義なんや。
禰豆子 :もうっ!
親鳥なんだから、ヒナみたいに暴れないでよ。
おとなしくしなさいよ!!
ギャオス :ガメラはんっ!
なんか、態度が変わってきたでぇ!!
禰豆子 :よいしょっと。
禰豆子は片手でひょいとギャオスを持ち上げた。
禰豆子 :暴れんじゃないわよ!
禰豆子 :あらっ・・・いい日傘になりそう。
禰豆子 :さすがに鳥さんね。
軽い軽い。
禰豆子 :じゃあねぇー。
亀さん、ウルトラマン部長にもよろしく。
ギャオス :ワイはまだ死にたくないんや!
禰豆子 :そんなことしない・・・・・・よ。
ギャオス :なんや、一瞬間があったでぇ。
ギャオスを片手に肩へ載せて去ってゆく禰豆子の姿がそこにあった。
ガメラは連れ去られ行く、友の背中に悲しみを見たのであった。
そして、”ウルトラマン部長によろしく”とは何なのか、胸に思い描く姿があったが、それ以上は考えまいと努力していた。
寮の一室。
今日も部屋で禰豆子人形を堪能していたウルトラマン部長の姿があった。
ウルトラマン部長 :んっ?
なんかゾクゾクとしたものが・・・。