損切りすべきか | キジバトのさえずり(鳩に執着する男の語り)

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 株式投資をする際は、個々人が損切りルールを定める(はずだ)。例えば、持ち株が購入価格より10%下がったら損切りする、とかね。

 ちなみに、私は損切りルールを定めていない。損切りするような株をそもそも買うな、と思っているからだ。だから、今現在、NTT株が購入時より15%下がっているけど損切りしていない。ずっと持ち続ける。NTTに許容できない不祥事が発生したり、私が思っている事業の未来像が閉ざされたりしない限り、損切りはしない。

 損切りのルールというのは、どちらかというと投機的なんだよ。もちろん、私は日計り取引が好きだから、損切りルールを定めていないと危ういだろう。でもね、これぞといった株については、損切りのルールは必要ない。将来性があると思って買っているわけだから、やがて株価は上がるからね。その株価が上がる未来像が崩れない限り、仮に株価が半値になっても私は売らない。今のところ、NTTの未来像は崩れていないので売る理由がない。含み損が100万200万250万になっても、私は売らないよ。

 株式投資は素早い損切りも重要だが、他方で、これぞといった株があるなら、株価が上がるまで末永く待つ姿勢も重要だよね。

 

*投資スタイルは人それぞれだから正解がない。人間の感情を入れたくないから問答無用で損切りしている、という人にとっては損切りは存在する。他方で、そもそも損切りするような株は買いたくない、と思っている人には損切りのルールは必要ない。戦争と同じで全面敗北するときになって始めて損切りする。損切りのルールを定めている人からみたら、それは塩漬け株にしか見えないし、他方で、そもそも損切りするような株を買いたくないと思っている人にとっては、こまめに損切りする売買は投資ではなく投機に見える。どちらが正解というわけでもなく、そのどちらかのスタイルに完全に分かれているわけでもない。この両方が混じり合っている人もいるからだ(ときに損切り、ときに塩漬けは両立する)