昨日(4/26)、下肢静脈瘤の手術を受けてきた | キジバトのさえずり(鳩に執着する男の語り)

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 前々から右足がむくんでいて、静脈がこぶのようにいくつも盛り上がっている。20代の頃からだと思うが、近年、その症状が特にひどくなってきた。下肢静脈瘤という病気だ。静脈弁が壊れると血液が逆流し、静脈に血がたまって、それがこぶのように盛り上がる。弁の壊れた血管は二度と元に戻らないそうなので、手術で灼いてしまって取り除いた方がいいとのこと(下肢静脈瘤血管内焼灼術)。

 そこで、その手術を受けてきた。全部で5万円くらい手術費用がかかった。これで右足のむくみやこぶが全てなくなるかな、と期待していたが、甘い見通しだった。手術後の右足を見たら、多少、症状がよくなった程度で、こぶは相変わらずいくつもあるし、むくみも完全に取れていない。あくまで、下肢静脈瘤になった血管を取り除いただけ、という感じか。

 医療用の弾性ソックスが5500円もしたが、今後はこれを履き続ける生活になりそうだ。ネットで調べたら、半年くらいで駄目になるそうなので、定期的に病院に通って医療用の弾性ソックスを購入する羽目になりそうだ。毎日、節約して無駄づかいを戒めているが、この病気関連の支出は桁違いだ。たった1回、手術するだけで5万円くらいかかるし、靴下ひとつで5500円もする。お金がいくらあっても足りないな、と思った。
 なお、手術内容だが、パンツ一丁になって院内着を羽織ったら、その状態で手術台にあおむけに寝る。看護師が私に点滴を打つ(生理食塩水)。そうしたら、今度はうつぶせの態勢になって、右足のふくらはぎを手術できるようにする(私の場合、ここに静脈瘤ができている)。両手を万歳するように前方に投げ出し、顔の向きは右でも左でもいいので、頭を枕の上に乗せる。この状態になったら、看護師が点滴をエピレナミンに切り替える。痛みを感じにくくなったり、眠くなったり、と知覚神経を遮断する効果があるらしい。この点滴に切り替えた瞬間、ガクンと目の前が暗くなる。人によってはそのまま眠ってしまうという。私は眠らなかったが、心身ともに落ち着いた状態になり、緊張が解ける。点滴の効果だ。

 灼いて取り除く血管に沿って、ふくらはぎに何度か麻酔注射を打たれる。チクッとするだけで痛みはほぼない。で、カテーテルが血管に入り、120度の温度で灼かれる。もちろん、私は麻酔をかけられているし、うつぶせになっているので、医者に何をされているのか分からない。

 手術は15分くらいで終わる。あっという間の出来事で、痛みについても前述したとおり、ほぼなかった。手術前は恐ろしさのあまり、愛用のぬいぐるみ2体(ラッキーさんと猫さん)をひそかにリュックサックに詰めて持ってきていたが、それほどのことはなかった。点滴と麻酔が効いていれば、痛い思いをしないで済むのだ。

 余談だが、この手術の前日に歯医者にも行っていて、欠けた歯を削って治してもらっている。そっちの方がよっぽど痛かった。麻酔をするほどでもない状態だと、当然、麻酔なしになるから、ドリルで歯を削られる際、神経を直撃するような痛みが走って脳天に響く。一昨日の歯医者の方がキツいとは思いもしなかった。
 手術後は医療用の弾性ソックスを計6日間、履き続ける(24時間履いたまま)。その6日間が過ぎたあとも日中は必ず弾性ソックスを履く生活を1ヶ月は続ける。そうすると、血栓予防になるという。あと、手術をしたからといって、右足のむくみが治ったわけではないので、今後、私はずっと、この医療用の弾性ソックスを履き続けると思う。むくみやすい体質の人はどうもみんなそうしているらしい。弾性ソックスが下肢をしっかり圧迫してくれるので静脈に血がたまるのを軽減してくれる。この静脈瘤の手術をしてくれた病院の医者たちも、見ればみんな、弾性ソックスを履いていた。そういうもんなんだな、と知ったので、私も弾性ソックスを履く生活にする。日中はこれを履き続け、寝るときに脱ぐ感じでいいかな。

 

↑左・猫さん、右・ラッキーさん。恐怖のあまり、2人につき添ってもらわないと駄目だった。

 

*手術後はご褒美として、バーガーキングで食事する。そして、今日も術後の確認を受けるために病院に行ったが、その帰り道、駅構内の立ち食いそばで食事する(かき揚げそば)。連日の病院通いでストレスがすさまじいので、好きなものを食べるようにしている。

 

*恐ろしいことに別の手術も控えている。来月の頭くらいに、形成外科に行って、右足の甲にできている脂肪腫だかガングリオンだかを摘出してもらおうと思っている。恐い。