『ヒトラーの経済政策 世界恐慌からの奇跡的な復興』(武田知弘。祥伝社)の読書メモ | キジバトのさえずり(鳩に執着する男の語り)

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・58ページ

大会の日程は過去のデータからもっとも気候のいい時期を選んで決定された。これらの工夫の多くは、後年のオリンピックでも使われている。

↑オリンピックが開かれている期間は、総じて天気がいいらしい。すなわち、来年の東京オリンピックの期間は行楽にうってつけということになる。


・155ページ(ヒャルマル・シャハトの言葉)
「資本主義的経済方法の応用なきいかなる社会主義的経済方法も考えられず、各経済階級間の社会主義的強調なきいかなる資本主義経済も存立しない」


・190ページ(ヒャルマル・シャハトの考え)
「あなどられない程度の軍備は必要だ」


■面白かった記述(俺の覚書)

(42~43ページ)
 ナチスは一定の時期に集中して公共事業に莫大(ばくだい)な予算を投入した。その結果、2、3年後には産業界全体の景気が回復する。
 一方、日本の公共事業は約500兆円の資金を10年間にわたって分散投資した。建設業界はすっかり公共事業に頼る体質となり、それ以外の産業はあまり活気づかなかった。