漫画版『七人の侍』 | キジバトのさえずり(鳩に執着する男の語り)

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ケン月影が描いた漫画版『七人の侍』を読んだ。
 映画『七人の侍』の脚本部分を、漫画でザッと確認できるのがよい。
 もとが大作映画なので、これを見直すと結構な時間がかかる(207分)
 しかし、漫画なら30分で読める。
 これがいい。
 そして、改めて思ったのだが――『七人の侍』のシナリオは、本当、よくできている。
 完璧だ。
 人間の光と闇の部分を、真に描けている。
「人間というのは、利己主義のかたまりで、誠に救い難い。しかし、中には、侍たちのような、すがすがしい者もいる」
 と、
戦国時代に限らない、殺伐とした世情に思い至るところが多々あった。
 『七人の侍』を見直す時間がないときは、この漫画版を見返すことにしよう。