・書くからには絶対にいいものを書かなければならない、と思って、身動きが取れなくなってしまう完全主義者がいる。
100点を目指すのではなく、限られた時間の中で80点を取ることを目標にしよう。
・人間は、自分ができないものに限って、完全主義に陥る。少しできるようになっても満足することなく、できる人たちと同じレベルに達しなければならないと思い込む。
完全主義者は、ちょっとでもうまくいかないとパニックになったり、うつになったりしがちである。能力的な問題以上に、メンタルヘルスに与える影響が大きい。
・日本では、『夢判断』や『精神分析入門』がフロイトの集大成のように思われているが、誤りである。これらは初期の著作物であって、フロイトは後年、考え方を大きくモデルチェンジしている。
「自我とエス」という論文の中で述べている「構造論」モデルが、通常、フロイト理論の最終モデルだといわれている。そして、この理論をもとに、フロイト以降の精神分析理論が発展している。