今朝の気持ち
最近、身体の節々が痛くて朝まで熟睡できない、歳だ。
今日の本題
2020年7月に開催された第15回カズデミー賞の結果をお伝えします。
カズデミー賞とは、私が独断と偏見で選んだ6作品が、各部門賞を争うという歴史と伝統なき映画祭のことです。
それでは今回のノミネート作品をご紹介します。
①「ウイスキーと2人の花嫁」…ウイスキー好きにはこたえられない作品。SEEのバーテンダーさんからDVDをプレゼントしてもらいました。
②「ロード・トゥ・パーディション」…サム・メンデスが撮ったオールスターキャストのマフィア映画。やや期待外れか…。
③「判決、ふたつの希望」…中東の複雑な政治、宗教問題がからんだ法廷劇。
④「パターソン」…これぞジャームッシュ！「事件や事故がなくても映画は撮れる」と言いたげ。静かで優しい時間が流れる佳作、オススメです。
⑤「イレブン・ミニッツ」…夕方5時からの11分の間に、8組の人物に起こる出来事をまとめあげたポーランド映画。最後の伏線回収はお見事のひとこと。
⑥「アンジェリカの微笑み」…美女の死顔を撮影した写真家が辿る運命とは…。ポルトガルの名匠マノエル・オリヴェイラ101歳にしての遺作。
それでは各賞の発表です！
◎作品賞「パターソン」
ストーリーはこうです
主人公のパターソン(アダム・ドライバー演)は、夢見る乙女ローラと暮らす。
アダム・ドライバーだけに職業はバスのドライバー(笑)
毎日毎日同じことの繰り返し、仕事を終えると愛犬マーヴィルと近所のバーへ。このあたりはヴィム・ヴェンダースが役所広司で撮った「PERFECT DAYS」を彷彿とさせます。
謎の詩人、永瀬正敏登場(重要な役どころです)。
見終わった後、心温まりますよ。こんなに後味の良い作品、最近少ないよね。
◎脚本賞「イレブン・ミニッツ」
映像と脚本が見事なハーモニーを奏でてくれます。ラストシーンまでお見逃しなく。
◎監督賞 ジム・ジャームッシュ「パターソン」
この人とは初対面でしたが、世界中の映画人と映画ファンが虜になるのに納得！これを機に貪るように作品を追い始めました。
◎主演男優賞 アダム・ドライバー「パターソン」
こういう何気ない役のできる人が、本当の名優なのかもしれませんね。
◎主演女優賞 ゴルシフテ・ファラハニ「パターソン」
このあと「タイラー・レイク」シリーズなどで、アクションスターとしてもブレイクしました。
◎助演男優賞 カメル・エル・バシャ「判決、ふたつの希望」
短気な工事現場監督を熱演。ヴェネチア映画祭でも栄に輝きました。
◎助演女優賞 ジャマン・アブー・アブード「判決、ふたつの希望」
人権派弁護士役を好演。
◎特別賞 マーヴィル「パターソン」
主人公の愛犬役を完璧に演ずる。
次回もお楽しみに
バイバイ、バイバイ、バイビー
ノエル「ボクだってマーヴィルには負けないじょ…」
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