アラン・ドロンが逝った、88歳だった。

 

一番好きな俳優さんでした。

 

 

彼は不幸な幼少期を過ごしたのちインドシナ戦争に従軍。

復員後映画界に入りました。

 

初めは青春映画の軽い役を受け持ちました。

 

 

 

やがて名匠ルネ・クレマンの目に留まり「太陽がいっぱい」に出演。

一躍スターダムにのし上がり、この作品は彼の代表作のひとつになりました。

 

 

トム・リプリー役は彼の生い立ちそのものでした。

貧しいトムは金持ちの友人を殺害し、金と女を手にします。

 

 

ところがスター街道まっしぐらのドロンにとんでもないスキャンダルが起こります。

 

彼のボディガードが殺人死体となって発見されたのです。

 

当然、ドロンは重要参考人として取り調べを受けました。

これは映画スターとして取り返しのつかない汚点です。

 

しかし、彼は不死鳥のごとく銀幕に帰ってくるのです。

冷酷な殺し屋役として。

 

その作品が「サムライ」です。

 

 

 

 

 

一羽の小鳥だけを愛し、顔色一つ変えずターゲットを殺す姿は実生活でのイメージとも重なって、新たな魅力にあふれていました。

 

 

スキャンダルを逆手にとって、暗黒映画に活路を見い出したドロン。

したたかな人です。

 

 

 

ちゃっかり「サムライ」と言う名のコロンもプロデュースしてます。

彼は実業家としてもやり手でした。

 

 

 

 

ドロンは巨匠、名匠にも可愛がられました。

 

先のルネ・クレマンを始めルキノ・ヴィスコンティ、ロベールアンリコ、ジャン=ピエール・メルヴィル、ジョゼ・ジョヴァンニら。

 

なかには数名男色の噂のある監督もいました。

 

 

 

 

 

 

 

ドロンは共演者も引き立たせることのできるスターでした。

 

まずはフランス映画界の重鎮ジャン・ギャバン。

若い頃からその胸を借りて成長しました。

コンビを組んだ暗黒街三部作は有名です。

 

 

リノ・ヴァンチュラ。

この人とはいつも刑事と犯人として、追っかけっこしていたイメージがあります。

 

 

チャールズ・ブロンソン。

「うーんマンダム」の人。

 

 

 

三船敏郎。

世界のミフネ!

 

 

 

そしてジャン=ポール・ベルモンドを忘れるわけにはいきません。

日本ではドロンの方が圧倒的に人気がありましたが、フランスでは逆でした。

 

ベルモンドは有名な建築家の息子で家柄が良いのです。例えるなら石原裕次郎的存在。

 

一方、ドロンには常に暗い影が付きまとってます。そう高倉健みたいに。

 

というわけで、フランスの大衆はお坊ちゃまのベルモンドに走ったのですね。

 

 

 

ドロンは女にも不自由しませんでした。

写真はナタリー・バルテルミー、のちのナタリー・ドロンです。

彼は共演した女優に片っ端から手を付けました(それが成功するからすごいよね)。

 

 

 

 

中年にさしかかるとフランス映画界の重鎮に収まりました。

この頃です、ダーバンやマツダのCMに出ていたのは。

 

私はドロンに憧れて大学での第二外国語をフランス語にしてしまい、暗い学生生活を送った記憶があります(なんとか卒業できましたが)。

 

 

 

 

 

 

男が見ても惚れ惚れします。


 

 

京都・衣笠のとある喫茶店は一度ドロンが訪れたとあって、連日行列ができていたという逸話も残ります。

 

 

 

 

 

晩年はテレビドラマにも出ていたとか。

でも、日本での露出度は少なくなりました。

私はそれで良かったと思います。

 

 

 

最近は家族間のもめ事しか聞こえてきませんでしたね。

 

 

 

 

最後まで家族愛に飢えたスター。

 

殺した相手の数以上にファンのハートを射抜いた男。

 

adieu。

 

 

 

 

 

 

ノエル「カッコイイおじちゃんだね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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