2000年代後半から2010年代の前半にかけて、僕は名古屋では献血せず、四日市や津の献血ルームによく通っていた。
布施というバリバリの近鉄沿線で育った僕にとって「近鉄電車に乗って出かける」という行為そのものが安らぎを覚えるもので、献血よりも近鉄電車に乗ることを楽しみにしていた。これを密かに「近鉄テラピー」と呼んでいた。
ただ、そうは行っても四日市や津まで行くのは電車代のかかることであり、結婚してからは節約志向が強くなったこともあり足が遠のいていた。
今回も近鉄ではなくJRの「快速みえ得ダネ4回数券」で出掛けた。
地元駅7:09-(東海道線普通)→7:25名古屋
名古屋7:43-(快速みえ51号)→8:40津
津8:40着。
週末しか運転されない快速みえ51号は、三連休初日ということもあって立席が出るほどの盛況ぶりだった。とはいえ、桑名でだいぶ降りるから席にこだわらなければ座れるんだけどね。
雨の中、とぼとぼ歩いて赤十字血液センターへ。見慣れたこの建物とも今回でお別れかと思うと寂しい。
このシャッターに書かれた絵が好きだった。
2階のロビーで受付を済ませ、ロッカーに荷物を預ける。職場の備品みたいな無骨なロッカーも好きだった。
母体らしく年表があり、これを見れば三重県赤十字センターの歴史が分かる。ここは昭和59年(1984年)にできたらしい。
9:00の受付で9:30に採血開始、10:10頃には血漿の献血を終えた。
看護師から聞いた話。こちらでの受付は4/16まで。新しいセンターは4/22から開始。旧センターは県の土地なので取り壊して、県にお返しするとのこと。
他に、僕が通っていたころの顔見知りの方の近況などを教えて頂いた。皆さん元気そうでよかった。
今度のセンターは津からバスで行かなければならない。公共交通機関利用者の私には厳しいけど、郊外なぶん駐車場は存分に確保されるので車で来るドナーには便利なのだろう。大分や釧路もそう。最近の地方のルームはだいたい移転すると駅から遠く離れたところになってしまう。
10:20退出。
このあと、バスでだいたて商店街に出て、幸助で「うどん定食」を食べた。650円。
大阪や香川でもここほどのお味にはお目にかかれないんじゃないかと。
この幸助があるだいたて商店街もかつてはアーケードがあったけど、数年前に取り払われしまった。布施もいずれはこうなるんじゃないかと危惧してしまう。
▽2011/08/23
▽2024/02/23
このあと松菱百貨店を冷やかしたあと、
再びバスで津駅に戻り、
近鉄電車ではなく快速みえで早よ帰った。名古屋駅13:10着。
さよなら三重県赤十字血液センター。
また新しいルームでお会いしましょう。