春の飛島探鳥記 その2~姫高のエンジェル編~ | 三歩進んで、二歩下がる

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健康のために毎日6千歩は歩くようにしています。
2019年末からウォーキングのかたわら野鳥の写真を撮っています♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地域の人たちから親しみを込めて姫高と呼ばれている姫黄身高等学校には、伝説の美少女がいるという。

 

 

 

 

 

その辺りのアイドルも裸足で逃げ出すというその美少女は、周囲からエンジェル(天使)と呼ばれていた。

 

 

 

 

近隣校の男子生徒たちの間でもウワサのエンジェルだが、不思議なことに、実際にエンジェルを見たものはほとんどいなかった。

 

 

 

 

「ひと目でいいから姫高のエンジェルを見てみたい♪」それが彼らの、大きくて儚い夢だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなある日…。

 

 

 

 

 

 

おい知ってるか、フジ丸のヤツ、姫高のエンジェルと会ったらしいぞ。

 

 

 

えっ、マジ? あいつちょっとイケメンだからって、抜け駆けする気だな!

 

 

ちくしょー、許せねえな。フジ丸のヤツを見つけてとっちめようぜ。

 

 

 

 

 

 

おいフジ丸、お前、姫高のエンジェルと会ったっていうのはホントかよ!

 

 

 

 

 

なんだ君たち。会ったんじゃなくて、遠くから見ただけさ。

 

 

エンジェルさんがよく散歩している場所を教えてもらって、待ってたら現れたんだ。ただそれだけだよ。

 

 

 

 

 

だったら俺たちにもその場所を教えろよ!

 

 

そーだ、そーだ。

 

 

 

 

 

いやいや、そんな大勢で行ったらエンジェルさんが驚くだろうからダメだよ。

 

 

 

 

 

遠くから見るだけなら人数なんて関係ないだろ。

 

教えないとお前があのくだらないブログを書いてることを町中に言いふらしてやるぞ!

 

 

 

 

そ、それは…

卑怯な奴だな…

 

 

 

分かったよ。

その代わり、絶対に大声出したり近寄ろうとするんじゃないぞ。

 

 

 

 

そんなわけねえだろ。

 

 

俺たちだってひと目エンジェルちゃんを拝んだら気が済むんだから、さささ案内してくれよ。

 

 

 

 

着いた、ここだよ。

 

この郵便局前が、エンジェルさんがよくお散歩している場所なんだ。

 

 

 

 

 

 

なんだ、寂しいとこだな。

 

 

ホントにこんなところにエンジェルが降臨するのか?

 

 

 

 

 

あっ、あそこ!

 

あの草のかげにいるのがエンジェルさんだよ!

 

 

 

 

えっ、ありゃあスズメじゃないのか?

 

いや田ヒバリみたいにも見えるぜ。

 

 

 

 

 

 

衣装がなんかババ臭くないか?

 

 

アイドルだったら黄色とか赤とか青とか、もっと目立つ格好でないとな。

 

 


あれだったら、大野ルリ子のほうが俺は好みだな。

 

 

 

ああ、大野ルリ子は歌もうまいしな。

 

 

 

三大何とかには入ってないけど、木火田キヨだって歌はうまいぜ。

 

 

 

 

 

 

 

フジ丸、お前も早く目をさませよ。

俺たちはヘリポに行って大野ルリ子でも探すことにするぜ。

 

 

 

 

 

 

ああ、だったらとっとと行けばいいだろ。

 

 

 

 

 

あれだな“幽霊の正体見たり枯れ尾花”ってこういう感じのことなんだろうな。

 

 

すげーな、お前、ガクがあるじゃねーかよ。

 

 

 

いやーそれほどでも。

 

 

あはは、あはははは~。

 

 

 

 

じゃあな、フジ丸!

 

 

 

 

 

 

 

行っちゃったか。

バカだなあいつら。

 

 

あれっ、エンジェルさんは?

 

 

 

 

フジ丸さん!

 

 

 

 

あれっ、いつの間にこんな近くに!

それにどうしてボクの名前を?

 

 

 

さっき、あの人たちが大声で呼んでたじゃない。

 

どうもありがとう、あたし目立つのはキラいなんだ。

 

 

 

 

 

それにあたしは天使じゃなくて天子なのに、あの人たちって勝手にイメージしてたのね。

 

まあ、どうでもいいけど。

 

 

 

お礼に、近くで写真を撮ってもいいわよ。

 

ポーズなんて取れなくて申し訳ないけど…。

 

 

 

 

 

ありがとう。

それじゃあ、さっそく撮らせてもらうよ。

 

 

パチリ!

 

 

ありがとう、これでいい記念になったよ。

 

 

 

 

それじゃあ、あたし行くね。

これから遠くまで飛ばなきゃだから、たくさん食べて体力をつけないと。

 

 

 

 

 

分かった。

気をつけて帰ってね。

 

あっ、そうそうこの島の西の断崖にはハヤブサがいるから、あっちには近づかないほうがいいよ。

 

 

 

 

 

 

あら、そうなのね。気をつけるわ。

 

フジ丸さんもお達者でね。

さようなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

バイバイ(^^)/~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品はフィクションです。

登場する団体名、人物などはすべて架空のものです。

 

 

 

 

 

 

 

出演

 

 

 

ヒメコウテンシ(姫告天子)

 

 

スズメ目ヒバリ科ヒメコウテンシ属

体長=14cm

 

地中海北部沿岸から西ヨーロッパなどで繁殖し、北アフリカ方面、アラビア半島、インド西部などで越冬する。雌雄同色。食性は雑食で、地上で草の実や小さな昆虫類を食べる。日本ではまれに日本海側の離島で観察されるが、飛島では近年観察例は減っているという。(撮影は5月15日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フジ丸

 

 

謎の鳥撮りウォーカー、あるときはサイクリスト。恰好だけは、いっちょ前のバードウォッチャーあるいはBIRDERに見える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友情出演=飛島のウミネコの皆さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m