こんにちは。
父島で固有亜種の鳥さんを撮るシリーズの2日目です。
前日にオガサワラヒヨドリとアカガシラカラスバトの2種を撮影することができ、残りの2種もどこに行けば撮れそうかの目途も立って、この日は夜明け直後から出かけるつもりでした。
ところが、朝4時ころに目が覚めると、全身に強い倦怠感があり、両足には痛みが発生していました(-_-)
おがさわら丸に乗り込んだ初日には、なんと16000歩も歩き、2日目の前日も10000歩を超えていました。
歩いた歩数もさることながら、父島の道は坂ばかりなのです(T_T)
午前中は休んでいようかとも思いましたが、そういうわけにもいかず、もうひと眠りだけして朝7時ころ、思い足をひきずりながら撮影に出発しました。
ちなみに朝食は昨日生協スーパーで買っておいた菓子パン2個を牛乳で流し込みました(^^ゞ
最初にやって来たのは、ウェザーステーション展望台先の崖っぷちです。
ここは朝のうちの方が光の具合がいいだろうと思い、オガサワラノスリが飛んでくるのを待つことに決めていました。
昨日は眼下の樹林の上を飛んでいたので下を眺め、ときおり後ろの藪からハシナガウグイスの声が聞こえると、振り返って姿を探していました。
そんなことをして約20分、後ろの藪のハシナガウグイスを探して振りかえると、樹林よりもずっと高い場所を1羽の猛禽が海を背景に滑空していました!
小笠原にはほかに猛禽類はいないので、これはオガサワラノスリで間違いないでしょう。
見えていたのは3秒くらいだったでしょうか。
見逃さなくてよかったです(^^)/
この場所でもハシナガウグイスの声はたくさん聞こえてくるのですが、昨日のヒメツバキの谷に場所を変えることにしました。
この崖っぷちには座れるところはありませんが、あちらにはベンチがあるのです(^^ゞ
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ヒメツバキの谷の駐車場に着くと、なんとそこに!
夏羽のノビタキ♂がいました(@_@。
ノビタキは東南アジアで越冬し、本州の高原などで繁殖する夏鳥です。
今ごろどうして東京から1000kmも離れた小笠原にいるのでしょうか?
不思議に思いながら、ヒメツバキの谷へ。
ここもアップダウンはあるのですが、この写真の右先を進むとベンチがあるのです。
そのベンチに座り、疲れた身体をいたわりながらハシナガウグイスを撮るチャンスを待とうという作戦です(^^ゞ
ところで自分はネット情報で知っていましたが、小笠原のハシナガウグイスは「ホー、ホケキョ」ではなく「ホーホケ、ホーホケ」と鳴くのです。
父島にやって来て、昨日から確かにその通りだなと思っていました。
父島には緑はたくさんありますが、水場は少なく、ハシナガウグイスが営巣できる場所は限られています。
このヒメツバキの谷には一番低いところに水場があって、周囲は営巣にぴったりの場所だと思われます。
なので狭い範囲(ここはせいぜい50㎡くらい?)にハシナガウグイスのオスは競い合って巣を作り、さえずってメスを誘っているのではないかと想像しました。
ご存じのとおりウグイスは一夫多妻なので1羽のメスをゲットしても、次のメスを誘わねばなりません。
そうすると、悠長に「ホー、ホケキョ」と鳴くよりも「ホーホケ、ホーホケ」と絶えずさえずって存在をアピールしていた方が有利なのではないかと思いました。まあ素人考えですが(^^ゞ
しかしとにかく多いのは、メジロです。
「チ~チュルピ~チュル、チ~チュルピ~チュル~」とも聞こえるメジロのさえずりはたえず聞こえてきており、合間にオガサワラヒヨドリの「ピ―ヨ、ピーヨ」と、ハシナガウグイスの「ホーホケ、ホーホケ」が混じる感じでしょうか。
そしてたまに、アカガシラカラスバトの「モーモー」とも「ウーウー」とも聞こえる声も聞こえてきます。
こいつ何者だ? と覗きに来たメジロ(^^ゞ
空は明るいのに、ちょっとだけ雨が降ってきました。
自分のいるベンチは大きなソテツ(?)の葉で雨が当たらないのでラッキーと思っていると、少し離れた手すりで、
アカガシラカラスバトが雨宿りしていました。
ちょうど頭部に光が当たってアカガシラ(赤頭)がよく分かりますね(^^ゞ
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「ホーホケ、ホーホケ」が近くから聞こえると、足音を忍ばせて近寄るのですが、なかなかハシナガウグイスは姿を見せてくれません(/_;)
何度かそうやって失敗を繰り返していると、突然、目の前2mくらいのところを小さな鳥さんが横切りました!
あわてて通りすぎていった左手を見てみると!
5mほどしか離れていない木の枝にこの姿がありました。
羽色や長い尾からメジロではなく、ハシナガウグイスに間違いありません(^^)/
「横を向いて顔を見せて!」とテレパシーを送ってみると!
「こうかい、爺さん」
「う~ん、もうちょっと…」
「ホーホケ、ホーホケ」
と、得意のさえずりを披露してくれました(^^)/
朝は出遅れましたが、なんとか午前中に残った2種を撮ることができ、少しはまともな昼食を摂ろうと11時開店の中華の店で、冷やし中華を食することができました(^^ゞ
冷やし中華、1000円。
味はまあまあでした。
とかいいながら、父島最後の食事は、再びこのお店のこの冷やし中華でしたが(^^ゞ
この日の午後は翌日の母島行きの乗り場や切符売り場を確認し、朝6時に切符を発売すると確認しておきました。
母島へ行く「ははじま丸」は予約できないのです(-_-)
いったん宿に帰って休憩し、夕食を食べに再び市街地へ。
「お一人様歓迎」の看板を見つけて入ったお店で、“父島固有亜種4種撮影記念”にチャーシュー丼をいただきました(^^ゞ
お値段は、2100円!
今回の小笠原旅行中最高金額の食事でした。
味ですか? まあまあとしか答えられません(^^ゞ
この日は翌日の母島行きに備え、早くやすんだのは言うまでもありません(…。
その4に続く。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m