梅雨明けのやんばるの森で探鳥 その3 ~ホントウアカヒゲ~ | 三歩進んで、二歩下がる

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健康のために毎日1万歩は歩くようにしています。
2019年末からウォーキングのかたわら野鳥の写真を撮っています♪

 

 

 

こんにちは。

 

 

 

7月の沖縄本島北部やんばるの森に出かけ、固有3種を撮影しようという無謀な試みの第三弾は、ホントウアカヒゲです。

 

 

ホントウアカヒゲは、ヒタキ科コマドリ属(ノゴマ属とする説もあり)に属する鳥さんで、体長14cmと今回見たいと思っていたやんばる固有3種のなかでは最も小さな体つきです。

 

 

本州で夏鳥として見られるコマドリの近縁種で、コマドリの顔から胸のあたりを真っ黒にした羽衣をしています。近縁種に奄美諸島を中心に留鳥として存在するアカヒゲがいます。こちらはお腹のあたりに不規則で大きなな黒斑があるので、見間違えることはないと思います。

 

 

コマドリ同様に繁殖前期には明るいところに出てさえずりを聞かせてくれると思いますが、繁殖も終えた7月では姿が見られるかどうも分かりません。旅行前からホントウアカヒゲが難易度は一番高いだろうと思っていました。

 

 

 

 

 

出会いは突然でした。

県道70号から安田くいなふれあい公園に続く道でヤンバルクイナを見かけ車外に出て撮影し、クルマに戻る道すがら、何気なく道路わきの藪を見ると、この個体がいました。

 

 

残念ながらAFが被写体を認識できず、ピントが合っていません。

 

まあ合焦していないのを承知で、とりあえずひと連写した最初のコマにだけ写っていたので仕方ないです(^^ゞ

 

 

近くにもう1羽いました。

 

 

撮っているときは何か分かりませんでしたが、ホントウアカヒゲのメスかと思われます。

 

こちらの個体もすぐに飛び立ち、連写の最初のコマにだけ写っていました。

 

証拠写真で構わないとはいえ、これだけではちょっと寂しいですね(^^ゞ

 

 

 

 

 

ヤンバルクイナは県道などで遠くからでも見ることができ、ノグチゲラはドラミング音をたよりに探すことができます。ですが、ホントウアカヒゲは何を手掛かりにしていいのか分からず、姿がよく見られているところに行ってみました。

 

 

比地(ひち)の大滝です。

ここはネットでも有名ですし、某サイトでお世話になっている方からも推薦された探鳥地です。

 

高さ約26mですが、沖縄本島では最大の滝で遊歩道も整備されており、ここに観光に訪れる旅行者も多いようです。

 

 

滝に続く遊歩道に入るには500円の入場料が必要です。開園時間の午前9時を待って入場しました。

 

「バードウォッチングですか? 昨日一昨日はダメだったそうだけど、今日はどうかな~?」と係りの方のありがたくない声に送られて大滝をめざしました。

 

 

 

最初のうち、遊歩道はこんな感じで歩くのも快適です。

 

歩道脇の擬木や手すりに止まったホントウアカヒゲの姿をネット画像でよく見ていたので、期待に胸をふくらませながら大滝をめざしました(^^)/

 

 

ここで見られる野鳥を紹介にした看板もありました。

 

ホントウアカヒゲの姿は、日陰の左下に写っていました。

 

 

こんな吊り橋もあって、アドベンチャー気分もたっぷり味わえました(^^)/

 

 

 

 

ですが、道は次第に階段ばかりになってきます。

 

 

 

 

大滝までは片道1.3km、約40分ですが、アップダウンがあってかなりきついと事前情報で知っていました。

 

「子どもやお年寄りは大変だろうな~」と思っていましたが、自分がお年寄りということを忘れていました(^^ゞ

 

 

 

何度か休みながら約1時間かけて大滝に到着。

 

足の痛みと疲労で、途中から鳥さんを探す余裕はなくなりました(/_;)

 

 

これが有名な比地の大滝です。

 

マイナスイオンたっぷりで、ここまでの疲れも一気にふきとびました(^^)v

 

 

 

とか書きたいところですが、そんな気分にはなれず、疲労困憊。これからまた元の道を引き返さなくてはならないのか…、と悲壮感にかられるばかりでした(T_T)

 

 

滝の周辺に鳥さんの姿はなく、トンボを撮って疲れをいやしました。

 

 

 

 

結局、ホントウアカヒゲとは出会えず、ほうほうのていで比地大滝から帰還しました。

 

 

 

 

 

翌朝、やはりホントウアカヒゲがよく観察されているという辺野喜(べのき)ダムに行ってみました。

 

 

明るいときに撮った駐車場にあるトイレです。

 

入口の横にはこんなプレートが…、

 

 

こうした警告看板は、他の公園トイレでは見かけませんでした。

 

ハブは夜行性と聞いています。

この時季のやんばるの日の出時刻は、5時40分くらいです。

 

このプレートを見て、夜明け前にこのトイレに入ってみようという人がいるでしょうか?

 

 

 

トイレはやめにして近くの林道を覗いてみました。

 

夜明け前なので空はうっすらと明るくなってきているものの、周囲の木立にさえぎられ視界はよくありません。

 

うす暗いなか目をこらしててみると、何やら路上で動く小さな生き物がいました!

 

 

肉眼でもファインダー越しにも判別できませんでしたが、写真を見るとホントウアカヒゲの幼鳥ではないかと思います。

 

 

左手のガードレール上にも何やら動くものを見つけ、カメラを向けてみました。

 

 

 

肉眼ではなんとなくオレンジ色のものが少しずつ動いているのが分かるだけです。

 

このとき持っていたカメラはサブ機の一眼レフ(NIKON D7500)に400mmの望遠ズームです。PモードにしてISOオートに設定していました。

 

あとで見るとSS1/60、ISO51200(最大)で撮れていました。

 

ボケボケですがよく撮れたものです。なにせ、肉眼では鳥さんとも判別できないほどの暗さでしたから。

 

 

 

小さな生き物はガードレールから降りたようです。

 

 

 

道路は白っぽいので、ガードレール上よりシルエットはよく分かります。

 

この時点で、やっとホントウアカヒゲのオスだと認識できました。

 

 

 

上の写真をさらにトリミングして明るくしてみました。

 

まあ、なんとか証拠写真として通用するレベルではないかと思います(^^ゞ

 

 

 

 

 

翌朝も同じ場所を訪れ、ホントウアカヒゲとの出会いに期待しましたが、姿を見ることはできませんでした。

 

 

結果として、やんばる固有3種を撮ることはできましたが、ノグチゲラとホントウアカヒゲは、お粗末な証拠写真しか残せませんでした(/_;)

 

 

 

写真がお粗末なのはいつものことなので、まあいいかという気分ですが、いつかやんばるの森を再訪して、もう少しまともな写真を撮ってみたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m