宇都宮在住の伯父の葬儀を、実家天童の菩提寺でもある誓賢寺で、亡くなって1ヵ月経ってはいたが、先ほど終える。
93才と、父の兄弟の中では1番長寿であった。
これで、父の６人いた兄弟は全てあちらの世界へ旅立つ。
叔母の喪主挨拶では、伯父は、1年前にこれまで発表した論文をまとめて出版しようと思って、パソコンを買っていた、という話しであった。
最近までパソコン教室とカラオケ教室に通っていたそうである。
民俗学者だった伯父の、学術論文はかなりの数で、書籍も数冊出している。
その伯父の影響を受けて、私も本を数冊出すことになった気がする…。
伯父が亡くなった日の、黄昏時に撮った写真。
あの世とこの世の狭間の時間…。確か、アニメ「君の名は」にもそんなシーンがあったような…。同じようなオレンジと紺色の色の空…。
この写真を撮った夜に、テレビでアニメ「君の名は」の放映があった。
現実と彼岸。夢とアニメ…。過去と未来の交錯…。全てが組紐のように繋がっている…。
生きているということは、素晴らしい！！生きているだけで素晴らしい！！
そう思った日…。
幼少時から、さまざまななところに連れて行ってもらったり、出版のたびにお祝いをいただいたり、私のイベントにきてくれたり、家に泊めてもらってお世話になったり…。
「皆さん、死ぬことを忘れていませんか？明日は我が身となるのですよ」と、投げかけられたご住職様の、今日の言葉が耳に残る。
毎日を、悔いがないよう、精一杯楽しくワクワクを追いかけて生きよう、そう思った。伯父のように又執筆を続けていこう。そう思った。
お世話になった伯父へ捧ぐ
