藤間流日本舞踊教室 藤間明海「 日本舞踊と着物のおはなし」 -23ページ目

藤間流日本舞踊教室 藤間明海「 日本舞踊と着物のおはなし」

日本舞踊と着物の生活を、日々綴っています。
日本舞踊の楽しさや美しさを、どんどん発信していきたいと思います。






今年もあっという間に、12月になりました。
最後の1ヶ月を楽しく元気に過ごしたいものです。

大学でのお稽古は、これまで演劇科の生徒さんが中心でしたが、数年前から音楽科の生徒さんも受講できるようになりました。
音楽科には、現役生だけでなく、社会人として経験を積んだ後に学び直している年上の生徒さんも多く、日本舞踊の授業にも、とても熱心に取り組んでくださいます。

和楽器専攻の方であれば「自分で着物が着られるようになりたい」という理由であったり、オペラなど声楽専攻の学生さんであれば「舞台での和物対策」という理由であったりと、日本舞踊を選ぶ背景はさまざまです。

そして驚かされるのは、その場でできなくても、次の週には克服してくる方が多いこと。
幼い頃から音楽を続けているということは、自然と練習する習慣が身についているということなのだと思います。
できなくても、繰り返し取り組む。
その積み重ねが、いつの間にかできるようになる力につながっています。

また、日本舞踊を学ぶうえで最難関と言われるのが三味線音楽。
耳に馴染みがないため苦戦する点は、演劇科でも音楽科でも同じなのですが、音楽科の方々は音感の良さで聞き分けているように感じます。

音を耳から捉え、その音感を身体表現につなげられるタイプの方もいれば、振りを目で覚え、運動感覚で表現するタイプの方もいます。
三味線のリズムで捉えやすい人もいれば、歌詞で理解しやすい人もいます。
どちらが良いということではなく、特に初めのうちは「自分が無理なく聞き取れる方法」で理解していくのが大切だなと思います。

スポーツでも芸事でも、“極める”ためには、続けていける心と身体が欠かせません。才能があるとかないとかと迷うよりも、まずはしっかりと続けて欲しいです。