忘れることからはじめるお稽古 | 藤間流日本舞踊教室 藤間明海「 日本舞踊と着物のおはなし」

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日本舞踊と着物の生活を、日々綴っています。
日本舞踊の楽しさや美しさを、どんどん発信していきたいと思います。




今日は入学式のところも多かったようですね。
新しい制服に袖を通し、少し緊張しながらも嬉しそうに通う様子は、こちらまで背筋が伸びるような気持ちになります。
友人のご家庭では、本日兄弟それぞれが高校と中学の入学式。
ご夫婦で手分けして参列すると聞きました。桜も残っていて、佳き思い出の1日なっているといいなぁ。

今週から新学期。
大学でもお稽古が始まりました。前期は2年生の授業で助手を務めます。
春休み明けということもあり、着付も少し記憶が曖昧になっている頃。まずは確認の時間を取り、その後、昨年お稽古していた演目を抜き打ちで踊ってもらいました。

「えーっ?!」と戸惑いの声が上がりながらも、いざ曲が流れると、頭よりも先に、体が自然と思い出したようでした。
その様子を見て、一度しっかり身につけた振りは、時間が経ってもちゃんと体のどこかに残っているのだと感じました。

今回は「完璧に踊れるかどうか」ではなく、「どのくらい忘れてしまうのか」を体験してもらうことが目的でした。
自分の変化を知ることで、これからのお稽古の進め方や向き合い方のヒントになれば嬉しいです。

春は、不思議と前向きな気持ちが湧いてくる季節。学年が一つ上がったことで、「それらしくありたい」「もっと成長したい」という思いも自然と強くなります。
その流れを大切にしながら、一人ひとりの歩みに寄り添い、励まし合いながら、共に学びを深めていけたらと思っています。