単衣の着物のコーディネート | 藤間流日本舞踊教室 藤間明海「 日本舞踊と着物のおはなし」

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日本舞踊と着物の生活を、日々綴っています。
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今日は一日よく降りましたね。
着物で出かけたかったのですが、どんどんはげしくなりそうだったし、とりあえず浴衣にしたら荷物も少ないしと思っておりました。
しかし、思ったより涼しかったので単衣に持ち変えて、長靴とレインコートの完全武装で出かけました。着物は持つと重いなぁ。

今の季節の着物は難しい。
もともと、6月は前半は単衣の着物に楊柳などの涼しい素材の単衣の長襦袢に、冬物の帯や帯揚げ、帯締め。
後半になると、長襦袢は絽の半衿にして、夏物の帯や帯揚げ、帯締めと変化します。
単衣の着物には、冬物、夏物の帯がどちらとも合わせるので、装いの幅が広がります。
着物以外のものは、季節を揃えるのが大切。

とはいえ、昨今の暑さのために、私はすでに5月に単衣解禁。徐々に小物を夏物にと思うのに、半衿縫うのを怠けて、なかなか季節が先に進めませんでした。
あんまり透けていたり、秋の柄のものはあわせられませんしね。
明日からは暑さが戻ってくるようなので、フライングついでに薄物の、完全夏物コーデにしようかと思います。半衿縫うぞ!

着物は季節感のある柄がおしゃれなのですが、花も季節を先取りしちゃうし、単衣の柄、薄物の柄が微妙にずれてきていて危機感を感じます。
今のままだと、桜の着物が単衣になっちゃうな。。
日本の四季も、雨季と乾季になっちゃいそう。