母校の卒業公演 | 藤間流日本舞踊教室 藤間明海「 日本舞踊と着物のおはなし」

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日本舞踊と着物の生活を、日々綴っています。
日本舞踊の楽しさや美しさを、どんどん発信していきたいと思います。





昨日は、例年より早く春一番が吹きましたね。
寒暖差の激しさに、体調を崩さないように気をつけております。

助手で行っている母校の卒業公演のために
俳優座劇場に行ってきました。
来年春に閉場予定。
私も卒業公演はこの場所だったので、なくなってしまうのは少し寂しさを感じます。

演目はチエホフの「桜の園」
ほとんど女性ばかりの座組でしたが、演出や転換が工夫されていて、とても舞台面がきれいでした。

演劇の中でも古典と言われるものは、長く残るだけある、戯曲自体の強さ、難しさがあります。
昔読んだ時とは、同じ台詞や状況でも、自分の感じ方が違うし、年齢を重ねて理解できる環境もあります。今回場所に対する考え方が、自分の中で変化していることに気付かされました。そして、若い頃はなんだか重くてつまらないと思っていたチエホフ作品が、興味深く見られるようになるので、年を重ねるのも悪くないですね。

所作指導などで、数年ぶりに同じ本を読んでも、発見が多くあります。
これは、日本舞踊にもよくあることです。
今できる精一杯の想像力で演じたら、その時の一番いいお芝居や踊りだと思います。
踊りだと、また数年経って踊れることもあるので、
その時は前の反省を踏まえて、また違う視点で挑戦できるのもいい。体力や容姿は衰えていても、若い時より良いものにできるのも面白い。

今回の公演では、カーテンコールで役を離れてちょっと涙がこぼれちゃうのも、卒業公演らしくてよかったです。
皆の未来が、キラキラと輝く素敵なものになりますように。