歌舞伎と旗日 | 藤間流日本舞踊教室 藤間明海「 日本舞踊と着物のおはなし」

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日本舞踊と着物の生活を、日々綴っています。
日本舞踊の楽しさや美しさを、どんどん発信していきたいと思います。




花散らしの雨。
お昼間の良い天気が嘘のように、よく降りました。
濡れる雨。桜が散らないといいなぁ。

先日、春分の日に歌舞伎に行ってきました。
いつもの角度で、写真撮ろうとして、「あっ!今日は旗日だ」と気がつきました。
私は明治生まれの祖父母と同居していたので、昔は祝日には国旗を掲げていたし、ご近所にもそういうお宅がいくつもありました。祝日を意識したのも、小さい頃のこの習慣のおかげかもしれません。

この日は三部の「髑髏尼」「廓文章」
「髑髏尼」美しく幻想的でありながらも怖いお話でした。とても丁寧に作られていたのですが、私がそもそも髑髏、苦手だった。。そして、醜い男と美しい女という組み合わせは、歌舞伎では大変なことになる印象。
「廓文章」はがらりと変わり、華やかで、ゆったり観ていられる作品。上方らしい時間の流れ方です。伊左衛門と吉田屋亭主喜左衛門とおさきの三人の場面は、代役とは思えませんでした。歌舞伎役者さんすごいです!
玉三郎さんの夕霧は、何年経っても美しく、かわいい色気で溢れていて素敵でした。髑髏尼とはとても同一人物とは思えないところに、お芝居の面白さがあります。あぁ、もっと見ていたかった。

また、竹本と常磐津の掛け合いを、今回はちゃんと楽しめた気がします。これも三味線お稽古の効果か?!と一人で喜んでいます。
来月はお家元と左近さんの連獅子です。