寒い季節になると、神経痛・腰痛・関節痛など悪化する方が多くなります。打ち身や捻挫などの場合は、「痛み止め」も有効ですが、慢性化するとこれだけでは不十分です。身体が病気で弱ったり、関節が年齢のために弱くなったりすると、体重を支えきれなくなり痛みが発生します。
下半身の痛み(腰痛・ひざの痛み)でしたら、独活寄生丸が非常に有効ですが、上半身の痛みでしたら、疎経活血湯が効果が高くなっております。
「痛み」は血流を奪われた神経の悲鳴です。悪天候時(梅雨など)に症状が悪化する人、幹部が冷えて悪化する人など、症状は様々ですが、漢方では「痛み」は血行障害が根本的な原因と考えます。
疎経活血湯は様々なタイプの痛みに広く疲れます。特に、適応する病態は、次のような特徴があります。
・刺すような痛み、またはひきつるような痛み
・日中よりも夜の方が痛みが激しい
・飲酒で悪化するにもかかわらず、お酒が好き
・痛みが長期化する場合が多い
このような症状の方は是非一度疎経活血湯をお試しください。
また寝違えにも疎経活血湯は有効です。
寝違えて首がまわらない時、できるだけ早めに服用すると、高い効果を期待できます。
*痛みの対策は日常生活から
(1) 緑黄色野菜でビタミンB群を、また小魚や牛乳でカルシウムを摂るよう、食事にも気を配りましょう。お酒も飲み過ぎないよう注意が必要です。
(2) “冷え”は、症状を悪化させる原因の一つです。足腰を冷やさないよう工夫をしましょう。
(3) 肥満は足にかかる負担を増やします。また、痛い足をかばうあまり、反対側の足に負担がかかって具合が悪くなることもあります。できるだけ正しい姿勢を心がけましょう。