医学の進歩などにより、日本人の平均寿命は延び続けています。同時に、寝たきりになってしまい介護が必要となり、自分の足で日常生活を送れない器官も伸びているという現状があります。
健康寿命とは? ⇒ 自立して健康に生活できる期間
健康寿命 = 平均寿命 - 介護状態の期間(寝たきりなど)
健康寿命とは、日常的に介護を必要としないで、自立した生活が出来る生存期間のことです。2012年における厚生労働省の統計調査では、男性は70.42歳、女性は73.62歳という結果でした。
また、日本は世界でも長命国として有名ですが、日本人の平均寿命(死因に関わらず産まれてから亡くなるまでの期間)は、男性で79.94歳、女性で86.41歳です。この平均寿命と健康寿命の差は、男性で9.52歳、女性で12.79歳となっています。今後、平均寿命が延びるにつれてこの差が拡大すれば、健康上の問題だけでなく、周囲への負担や医療費の増大にもつながります。病気に対する治療を重要視する一方で、こうした期間に対する備えも必要になってきます。
健康寿命を延ばすためには? ⇒ 基礎疾患の予防と生活習慣の改善が必要
上の図は、都道府県別健康寿命の上位都道府県になります。愛知県や静岡県は男女ともに上位を占めています。これらの上位県の方の生活に、どのような特長があるのでしょうか?
これについては、現在も様々な研究が行われており、今後さらに調査が進み゛健康寿命を延ばすための秘訣"が解明されてくるであろうと考えられますが、現時点では【運動】、【栄養】、【休養】、【社会活動】といった生活習慣が、健康寿命の柱になっているということが分かってきました。